カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! SUZUKI MIGHTY BOY(オーナー・村瀬さん) by AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST 後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! SUZUKI MIGHTY BOY(オーナー・村瀬さん) by AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST 後編

チョイ古いカスタムベースとしてオーナーが選んだのはスズキのマイティボーイ。軽規格のピックアップトラックというかなりのレア車を現代流のアレンジも加えてカスタムインストール。北海道のAUDIO.VISUAL.SECURITY FISTが手がけたコクピットが絶品だ。

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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! SUZUKI MIGHTY BOY(オーナー・村瀬さん) by AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST 後編
カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! SUZUKI MIGHTY BOY(オーナー・村瀬さん) by AUDIO.VISUAL.SECURITY FIST 後編 全 10 枚 拡大写真

チョイ古いカスタムベースとしてオーナーが選んだのはスズキのマイティボーイ。軽規格のピックアップトラックというかなりのレア車を現代流のアレンジも加えてカスタムインストール。北海道のAUDIO.VISUAL.SECURITY FISTが手がけたコクピットが絶品だ。

◆ワンオフしたダッシュボードにはトゥイーターやヘッドユニットをビルトイン

軽ピックアップというレアなベース車であるマイティーボーイを使って絶品の内外装カスタムを作り上げた一台。

《軽ピックアップというレアなベース車であるマイティーボーイを使って絶品の内外装カスタムを作り上げた一台。》

コクピットはワンオフしたダッシュのおかげでノーマルとはまったく違う印象。チープさを排除して上質感を漂わせた。

《コクピットはワンオフしたダッシュのおかげでノーマルとはまったく違う印象。チープさを排除して上質感を漂わせた。》

ダッシュはボディ側への取り付け部のみ純正を使い、そのhotoどんどの部分をワンオフ。このクルマの顔的存在だ。

《ダッシュはボディ側への取り付け部のみ純正を使い、そのhotoどんどの部分をワンオフ。このクルマの顔的存在だ。》

オーナーがカスタムベースに選んだのはスズキ・マイティーボーイ。軽カーのピックアップトラックという、他にはないベースをフルカスタム。'80年代のクルマということもあり「古くて新しい」をテーマにしたカスタムが随所にちりばめられている。前回のキャビン後方のオーディオスペースに引き続き、今回はコクピットまわりのカスタムを見ていくこととしよう。

まず目に付くのはモニターやトゥイーター、ヘッドユニットなどが埋め込まれたダッシュ。かなりシンプルだが機能性に優れた形状で「これがマイティーボーイの純正?」と勘違いしてしまいそうだが、実はダッシュはワンオフしたもの。ベース部分のみ純正を使って周囲はすべて一から作った超力作だ。しかもインテリアのイメージともぴったりマッチするデザインで見どころ十分。

センタークラスター部にはモニターやヘッドユニット、さらには電圧計や温度計などに合わせて形状をデザイン。各ユニットをぴったり収めるのもワンオフならでは。さらにダッシュのベースパネルにはレザーを、前面パネルには同系色の人工スエードを使って素材違いで変化を付けるのも玄人の技。ロックフォードのロゴや、スリットを加えたパネルデザインなど、隅々にまでデザインにこだわった処理が施された、このクルマ一番のカスタムポイントだ。

◆キックパネルにミッドバスをダッシュ両端にトゥイーターをビルトイン

キックパネルにインストールされるミッドバス。縦型のバッフルや周囲とバッフル面を異素材で組み合わせるなど、デザイン性も高い。

《キックパネルにインストールされるミッドバス。縦型のバッフルや周囲とバッフル面を異素材で組み合わせるなど、デザイン性も高い。》

スピーカーにはロックフォードのJ3をチョイス。スピーカー周囲をLEDイルミでライトアップする演出も込めた。

《スピーカーにはロックフォードのJ3をチョイス。スピーカー周囲をLEDイルミでライトアップする演出も込めた。》

トゥイーターはワンオフしたダッシュの両サイドにビルトインされる。ベースパネルで角度付けされるなど手が込んだ作り。

《トゥイーターはワンオフしたダッシュの両サイドにビルトインされる。ベースパネルで角度付けされるなど手が込んだ作り。》

フロントスピーカーはロックフォードのJ3652-Sをチョイス。ロックフォードの奏でるサウンドが大好きなオーナーには絶好のユニットチョイスとなった。要チェックなのはスピーカーロケーションだ。

現代のクルマのようにミッドバス=ドア設置というセオリーが使えないクルマなので、J3のミッドバスはキックパネルに設置されている。そのために大型のバッフルを足もとスペースのコーナー部に作り付ける作戦を実施。ダッシュのデザインとも融合する造形を施し、コクピットに独特のイメージを作り出すパーツのひとつになっている。バッフル面を大きくリスナーに向けてスラントさせるデザインで、サウンドクオリティを高めているのも特徴。バッフル面には人工スエードを使ってパネル面のレザーとの同色・異素材の組み合わせで変化を付けるのもダッシュの手法を踏襲したもの。スピーカー周辺にはLEDによるイルミ処理も施し、足もとスペースの華やかさを演出するファクターとなった。

さらにトゥイーターはダッシュ両サイドに埋め込み設置されている。ワンオフされたダッシュなのでトゥイーターのビルトインもいたってスマート。周囲を落とし込んで別パネルでトゥイーター設置面を作り、ここをブラックレザーでフィニッシュすることでメリハリを付ける。振動板はわずかに内側に向けて角度付けされているのもサウンド面を最良の状態にするため。エアコン吹き出し口を思わせるデザインで仕上げた点も「派手すぎず、なおかつ遊び心を大切にする」というオーナーのリクエスト通りの仕上がりとなった。

◆細部に渡るまでカスタムワザ連発インテリアの完成度はとびきり高い

ダッシュ中央にはモニター、ヘッドユニットがビルトインされている。これらの形状に合わせてダッシュがデザインがされている。

《ダッシュ中央にはモニター、ヘッドユニットがビルトインされている。これらの形状に合わせてダッシュがデザインがされている。》

ドアの造形はこのクルマの中でもトップクラスのカスタムポイント。パイプやアルミ素材を使った処理が見どころだ。

《ドアの造形はこのクルマの中でもトップクラスのカスタムポイント。パイプやアルミ素材を使った処理が見どころだ。》

シフトレバーのベースパネルもワンオフしてインテリアとの統一感を図っている。

《シフトレバーのベースパネルもワンオフしてインテリアとの統一感を図っている。》

コクピットまわりはほぼノーマルの部分がないフルカスタム状態。先に紹介したダッシュのワンオフはその象徴的な部分だが、他のパートもかなり手の込んだカスタムが施されている。

注目したいのはドアだ。純正ドアは年代を感じさせる平たい形状をしているのだが、ここに手の込んだカスタム処理を大量投入している。まずはこのクルマのカスタムテーマのひとつになっている「パイプ」を取り入れたデザイン。ドア前方にベース部を取り付けてパイプを設置するデザインは他では決して見られない個性的な処理。
またドア後方にもメッシュパネルやアルミパネルを用いたデザイン処理を加え、立体的で手数の多いカスタムに仕上げた。ドアオープン時のインパクトは絶大だ。

さらにシフトレバーのベースパネルもワンオフされたもの。センタートンネルの上にパネルを二重で設置し、ここを赤/黒のレザーで仕上げ、スリットなどの造形を施した手の込んだカスタムを施す。地味なフォルムになりがちな足もとスペースだが、キックパネルのカスタムと合わせて、カスタムカーらしい華やかさを得た。

キャビン全面を使ったカスタム処理を施し、マイティーボーイのイメージを激変させたこのクルマ。ちょっと古い車両ならではのテイストを生かしつつ、最新のカスタム処理を加えた手法は見どころ満載だ。カスタムとオーディオの融合をとくとご覧あれ。

《土田康弘》

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