2月10日から3日間にわたり「インテックス大阪」にて開催された『大阪オートメッセ2018』。これに出展したカーオーディオメーカー & ディストリビューター、そしてプロショップのデモカー等を紹介している。今回は、「プロショップ編」をお届けする。
◆トヨタ・アルファード by ジパング
鳥取県の実力ショップ、ジパングは、「トヨタ・アルファード」を出展した。当車に搭載されている製品は以下のとおり。メインユニットは、カロッツェリアの『サイバーナビ』。当機に内蔵されているコントロール機能を駆使してサウンドを制御している。外部パワーアンプにはカロッツェリアXの『RS-A99X』×2台を選択し、フロントスピーカーにはカロッツェリアの『TS-Z1000RS』を、サブウーファーには同『TS-W1000RS』をチョイス。なお、後席の同乗者用に、カロッツェリアのプライベートモニターも搭載されていた。試聴してまず思ったのは、立体感のリアルさ。音場が奥深く、臨場感が高い。フロント2ウェイ+サブウーファーという基本システムながら、充実したサウンドが楽しめた。
◆BMW・420i グラン クーペ by ルロワ
愛知県の人気ショップ、ルロワは、「BMW・420i グラン クーペ」を展示した。搭載システムは以下のような構成だった。ソースユニットにDAPやメディアプレーヤーを使い、その音楽信号をヘリックスのパワーアンプ内蔵型DSPでコントロールし、増幅する。フロントスピーカーにはフォーカルのBMW専用キット『ES 100K for BMW』を使用。サブウーファーにも同社のBMW専用モデル『IFBMW-SUV.V2』を2発使っている。さらにはキッカーのパワーアンプ+サブウーファーユニットも1セットプラスする。手軽にトライできる現実的な製品構成となっていた。しかし音は本格派。音色に気品があり、心地良さも満点。クリア感も十二分に確保されていた。満足度の高いサウンドが展開されていた。
◆BMW・523d ツーリング by AVカンサイ
大阪府の名店、AVカンサイは「BMW・523d ツーリング」を展示した。当車に搭載されている製品は以下のような顔ぶれとなっていた。メインのソースユニットにはDAPを使用し、プロセッサーにはヘリックスの『DSP-PRO MKII』をチョイス。そしてフロント3ウェイ+サブウーファーをブラックスのフラッグシップ機で統一している。パワーアンプにも同社の上級モデル2台を採用する。なお、スピーカーのインストレーションは製品の性能を引き出すべく本格仕様とし、ドア内部の“デッドニング”も抜かりなく施されている。そのサウンドは圧巻の出来映え。高解像度、高S/Nであり、その上で1音1音の生命力、説得力が最上レベル。いつまでも浸っていたくなる、感動的な音だった。
◆シボレー・カマロ by AVカンサイ
AVカンサイはもう1台、こちらの「シボレー・カマロ」も展示した。当車に積まれていたシステムは以下のような構成となっていた。ソースユニットにはソニーの『ウォークマン』を使い、システムの核としてパワーアンプ内蔵型プロセッサーを採用する。使用機はヘリックスの『P-SIX DSP MKII』。そしてフロント2ウェイスピーカーには、DEERの車載用オリジナルスピーカー『RJシリーズ』がチョイスされている。ハイクオリティなスピーカーが採用されているが、システム構成は現実的かつ合理的な内容となっている。その音は、ヌケが良くクリア。スッキリとしていて見通しが良い。さらに、1音1音に味わいがありコクもある。質感の高いサウンドが堪能できた。
◆メルセデス-ベンツ・S400 by カーオーディオスタジアム
大阪府の人気店、カーオーディオスタジアムは「メルセデス-ベンツ・S400」を出展した。システムは以下のとおりだ。ユニットはすべてビーウィズで統一。ヘッドユニットが『STATE MM-1D』、プロセッサーが『STATE A6R』、パアーアンプには『P-100R』を計6台使用している。フロントスピーカーは『Reference AM Duo88 for MB』。左右の2ウェイをそれぞれ1台のパワーアンプで鳴らしていた。純正サブウーファーにも1台ずつのパアーアンプをおごり、さらには『Reference AM シリーズ』のサブウーファーも2発採用。スピーカーには手頃なモデルが選ばれ、内装にダメージを与えないシンプルな取り付け手法が取られているが、音は至ってハイエンド。緻密で美しく、リアルなHi-Fiサウンドが満喫できた。
◆メルセデス-ベンツ・E350 by カーオーディオクラブ
大阪府の実力ショップ、カーオーディオクラブは、「メルセデス-ベンツ・E350」を展示した。当車にはスーパーハイエンドユニットが多彩に搭載されているのだが、今回は敢えて、ドア内部やリアシート下の“静音化”作業の実際を見せてくれていた。なお、使用カーオーディオユニットは以下のような構成だ。フロント3ウェイスピーカーが、ZRスピーカーラボ、サブウーファーがグラウンドゼロ。そしてこれらをドライブするパワーアンプには、英国のオーディオウェーブの『アスパイアプロ』×3台がおごられている。なお、同店で行っている“静音化”のメニューは多岐にわたっているのだが、プライスリストも詳細に案内されているので、気になる方は同店までお気軽にお問い合わせを。
◆トヨタ・クラウン by ワープス
広島県の人気店ワープスは、最新製作車両の「トヨタ・クラウン」を持ち込んだ。室内では珠玉の3ウェイサウンドが堪能でき、トランクでは魅せるカスタムが大展開されるという“2ウェイ仕様”の1台だ。使用機材は以下のような顔ぶれとなっている。ソースユニットとしてiPodを使い、プロセッサーにはグラウンドゼロをチョイス。フロントスピーカーにはロックフォード・フォズゲートの旗艦3ウェイスピーカー『J5』を使用し、サブウーファーにも同『T1』(30cmモデル)が選択されている。パワーアンプもロックフォード・フォズゲートの上級モデル『パワーシリーズ』で統一。フロンスピーカーのミッドウーファーとミッドレンジは『T1000-4』で鳴らし、ツィーターは『T600-2』でドライブされていた。
《text:太田祥三》