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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! TOYOTA PRIUS(オーナー・袖山昭之さん) by Garage A 前編

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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! TOYOTA PRIUS(オーナー・袖山昭之さん) by Garage A 前編全 10 枚写真をすべて見る

手の込んだカスタムを施しつつも実用性もしっかりと確保するというストック基本のカスタムオーディオを目指した袖山さんのプリウス。群馬県のGarage Aが手がけたラゲッジはオーナーの思いをストレートに反映したアイデア満載のインストールとなった。

◆極厚アクリルの奥底にパワーアンプが浮かび上がる

クルマの乗り換えをきっかけにして本格的なオーディオンストールを開始したオーナー。個性的なカスタムインストールが完成した。

《クルマの乗り換えをきっかけにして本格的なオーディオンストールを開始したオーナー。個性的なカスタムインストールが完成した。》

アクリル、人工スエードを融合させたラゲッジのデザインは個性的。レーザー処理を加えたアクリルの処理など見どころ満載。

《アクリル、人工スエードを融合させたラゲッジのデザインは個性的。レーザー処理を加えたアクリルの処理など見どころ満載。》

グラウンドゼロのパワーアンプをカバーするように設置されたアクリルパネル。ロゴをレーザー処理した美しい仕上がり。

《グラウンドゼロのパワーアンプをカバーするように設置されたアクリルパネル。ロゴをレーザー処理した美しい仕上がり。》

プリウスへの車両乗り換えをきっかけに、大幅なカスタム処理を実践したというオーナー。見どころとなったのがラゲッジフロアへのカスタムインストレーションだ。すっかりGarage Aのイメージカラーとなっているパープル系の人工スエードとアクリルをコンビネーションで使ったデザインが美しくキマっている。パワーアンプやサブウーファーをフラットにインストールするスタイルを採用しているが、独自のデザイン処理とマテリアルの複合使いで変化を付けることで、魅せるインストールを完成させた。

まずはラゲッジ前方にセットしたグラウンドゼロのパワーアンプ・GZPA4XS周辺のカスタムに注目してみよう。パワーアンプの上にはユニットを保護するように1cm厚の極厚アクリルを設置、そのアクリルにはレーザー処理で搭載ユニットやショップのログマーク、さらにはブランド柄を再現している。その隙間から覗くゴールド色のパワーアンプとのコントラストも絶品。またアクリルの前方をフロアに沿わすのでは無く、アールを付けた処理としているところもデザイン上のこだわり。パワーアンプとアクリルを組み合わせたこのデザイン、ユニットをあからさまに見せるだけがカスタムインストールでは無いことを示したスタイルだ。

◆パープル色のバッフル面にサブウーファーが映える

サブウーファーにはグラウンドゼロのGZHW25Xを2発用いる。異形のエンクロージャを組んで容量を稼ぎ出している。

《サブウーファーにはグラウンドゼロのGZHW25Xを2発用いる。異形のエンクロージャを組んで容量を稼ぎ出している。》

サブウーファーの周辺はパープル系の人工スエードを使ってフィニッシュ。アクリルのエッジから漏れる光が振動板を照らし出す。

《サブウーファーの周辺はパープル系の人工スエードを使ってフィニッシュ。アクリルのエッジから漏れる光が振動板を照らし出す。》

アクリルの造形、端面からのイルミ効果、人工スエードとのコンビが美しい。サブウーファーまわりのスラント処理も繊細だ。

《アクリルの造形、端面からのイルミ効果、人工スエードとのコンビが美しい。サブウーファーまわりのスラント処理も繊細だ。》

ラゲッジ後部にはグラウンドゼロのサブウーファー・GZHW25Xを2発インストール。こちらはアクリルをV字形状にカットした後方パネルにインストール。バッフル面のパープルの人工スエードの上にブラック×シルバーのサブウーファーがセットされるメリハリのあるデザインとしている。サブウーファー周辺のパネル面をテーパー状にカットする処理なども繊細で美しく、フロアとユニットをスマートに融合しているのもデザインの妙。

すんなりはまっているように見えるサブウーファーだが、ラゲッジのスペース上の制約は予想以上に厳しく(パワーアンプ前方はハイブリッドユニットが内蔵されている)、前方にインストールされているパワーアンプとのクリアランスは極小。見えない裏面では端子処理を工夫するなどしてギリギリのスペースに収める工夫が施されている。またフロア底の形状も少々複雑。そのため容量を確保するためにエンクロージャーは異形で設計し25cm×2発のユニットを十分に鳴らし切る設計としている。ちなみにサブウーファーはフロントシート下に設置したJLオーディオのXD300/1v2でドライブされている。

◆保護カバーの作りやアクリル処理にもこだわる

ラゲッジ前方側のアクリルはこのようにアールを付けてカットされている。ここでも端面から漏れ出す光の効果を狙っている。

《ラゲッジ前方側のアクリルはこのようにアールを付けてカットされている。ここでも端面から漏れ出す光の効果を狙っている。》

保護カバーの裏面を見るとその入念さがうかがい知れる。アクリルの保護のための人工スエード処理も手が込んでいる。

《保護カバーの裏面を見るとその入念さがうかがい知れる。アクリルの保護のための人工スエード処理も手が込んでいる。》

保護カバーを被せばまったくノーマルと見分けが付かない。限られたスペースを使って複数のユニットを効果的に詰め込んでいる。

《保護カバーを被せばまったくノーマルと見分けが付かない。限られたスペースを使って複数のユニットを効果的に詰め込んでいる。》

荷物を積むことが大前提となったラゲッジのインストール。当然保護カバーが必須となる。しかし単なるフタにしなかったところもこのクルマのこだわり。保護カバーの裏面にはラゲッジ前方のアクリルをキズつけないように人工スエードを用いている。さらに後方はサブウーファーの抜けを考えたパンチング処理が施され、カバーした状態でも十分な低域再生を確保する。

デザイン面でこのクルマの特徴となったアクリル使いだが、1cmというこの手のインストールとしてはかなり厚めのアクリルを使っている点が特徴だろう。分厚いアクリルを用いることで奥行きを感じさせ深みのあるデザインとしている。また側面からLEDでアクリル全体を照らし出す手法をとるが、1cm厚のアクリルをまんべんなく光らせるために5mmのLEDテープを2本並行させて設置。イルミのパワーもダブルでレーザー処理したロゴやアクリル端面のエッジを強烈にライトアップしている。

フラットな保護パネルを開けると現れるアクリルとパープルのコンビ使いが鮮烈なカスタムインストール。レイアウトや細部にデザインにまでこだわったレベルの高いカスタムが施されたラゲッジが完成した。後編ではラゲッジにも負けない完成度を見せるフロントステージを紹介していくこととしよう。

《text:土田康弘》

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