かつてはカロッツェリアやアルパインのハイエンドシステムを使っていたというベテランユーザーのH2Oさん。しばしのブランクの後、新システムに選んだのはFDSだった。茨城県のSOUND WAVEが最新のデジタルサウンドでベテランユーザーに納得のサウンドを届けた。
◆最新のデジタルシステムにベテランオーナーが注目

《スキーへの足として用意したアクセラ。小回りが利いて積載性も良い点がお気に入り。さらに高音質を求めてカスタムを開始した。》

《FDSのサブウーファーZ25Wを2発組んだラゲッジ。充実の低音がオーナーのオーダーでもあったためあえて2発組みとした。》

《音にこだわるオーナーポイントにしたのがデッドニング。フロアや天井などまでデッドニングを施し外来ノイズをカットした。》
カーオーディオを黎明期から楽しんでいたというオーナー。古くはDINスペース前のコンポーネントシステムにはじまり、初代のカロッツェリアχ、アルパインのジュバなど歴代の明記を数多く経験してきたというベテランだ。そんなオーナーはここしばらくはカーオーディオからは離れていたが、ハイレゾ音源の登場を機に再びオーディオ熱を再燃させたという。
そこで訪れたのは、かつてオーディオインストールをオーダーしていた茨城県の老舗ショップであるSOUND WAVE。当時とは販売されるユニットもすっかり様変わりしていて、さまざまな選択肢を考えたという。そんな中からチョイスしたシステムがクラリオンのFDSだった。「ハイレゾ再生ができて、なおかつフルデジタルでシステムが組めるのが魅力でした」とオーナー。
高音質サウンドを知り尽くしているベテランユーザーなので、自分の音の好みは明確だった。低域はしっかりと出したい、そのためにはFDSのサブウーファーZ25Wを2発インストールすることに決定。厚みのあるサウンドを再現する事に成功した。さらにデッドニングにもこだわった。フロア&ルーフ全面、さらにはフェンダーに至るまでStpを使ったデッドニングを実施。ロードノイズでマスキングされていた音が、明確に聞きやすくなったと満足感も高い。
◆ラゲッジのデザインや積載性を考えたインストールが見どころ

《ラゲッジにエンクロージャーを作ってフロアはややかさ上げされているが、サイドのポケットへのアクセスはしっかりとキープする。》

《エンクロージャーの容量を稼ぎ出すためにかさ上げしたのがこのサイズ。積載性を考えればほぼ問題ないレベルで見た目もスマート。》

《ラゲッジのウォール面へのエンクロージャーの設置はこの通りのフィット感。ラゲッジと一体化するボードが美しい。》
オーナーのFDSをチョイスしたもう一つのポイントはFDSが別体パワーアンプを必要としないシステムであるという点。それによってインストールの省スペース化が図れるのに魅力を感じたという。年間45日以上出かけるという大のスキー好きのオーナーにとって、スキー板や周辺ギアなどを積み込むために車内スペースは犠牲にしたくなかった。
ラゲッジはサブウーファー×2発のエンクロージャーのみで設計できたため、純正よりも若干かさ上げ処理されているものの、積載性は大きくスポイルすること無く純正の使い勝手をキープしている。工具類などを収めたサイドポケットへのアクセスもしっかりと確保するなど、一切の不便を感じさせない気配りの仕上がりだ。
エンクロージャーはフラットに組まれ、純正ラゲッジに見事にフィットしているのも美しいデザイン。内装のサイドウォールに美しくフィットするトップパネルのデザインは、まるで純正のような仕上がり。派手さを好まないベテランも納得のフィニッシュだ。
◆サブウーファー×2発を思わせないスペースを確保

《エンクロージャー前方には小物入れを設置。フタを設けているので荷物の積載にもじゃまにならない。》

《サブウーファーの振動板をカバーするフタももちろん用意される。積載性を気にしたオーナーには欠かせない仕様だ。》

《セカンドシートのシートバックを倒しフラットにセットすると広大に荷室が現れる。スキー板などの積載にも絶好のサイズだ。》
スキーに出かける際にはリアシートを倒して、車内に大切なスキー板を積み込むというオーナー。そのため、ラゲッジのエンクロージャーは高さを抑えて、セカンドシートのシートバックを倒したときに段差がほとんど出ないように設計されている。スキー板に加え、各種のスキー関連道具を満載するにも十分なスペースを確保した。
もちろんサブウーファーの振動板部分には脱着式のカバーが施され、荷物の積載性も万全。さらにエンクロージャー前部にわずかに空いたスペースを見逃すこと無く小物入れを設置。ここにもフタを設置してラゲッジまわりの小物類をまとめて収納できるスペースとしている。
趣味のスキーでフル活用できつつ最高のサウンドを手に入れるため、FDSのチョイスに加えインストールを工夫したアクセラ。ベテランオーナーらしい目的意識が明確なクルマができあがった。次回はフロントステージのこだわりについて紹介していこう。