女性オーナーとは思えない硬質なカスタムデザインを取り入れたワゴンRスティングレー。広島県のWarpsが手がけたデザインは随所にアイデアとこだわり満載。鳴りっぷりの良さも加えたことでオーナーの満足感も最高潮だ。まずはラゲッジに注目してみた。
◆女性らしさを排除して 硬質なデザインを取り入れる


女性オーナーのカスタムでありながら「女性っぽくないデザイン」を狙ったインストールが最大の特徴。レッド×ブラックのカラーコーディネートや、シャープなエッジを幾重にも積み重ねたパネルのデザイン処理など、カワイさやポップとは真逆の硬質で重厚なデザインを完成させた。その完成度はオーナーにとっても「思った以上」で、完成したクルマを見て笑みが止まらないとか。
ワゴンRの後席を生かした状態でラゲッジ限定でのカスタムを実施したこのクルマ。限られたスペースで数多くのユニットをビルトイン & 手の込んだデザインを投入するため数々のアイデアが込められた。アーチ形状に三方に広がるウォールによって奥行きを感じさせるデザインとした。またウォールは後席のシートバックと合わせた高さで設定し後方視界の実用性もしっかり確保。
ウォールには中央部にロックフォードのパワーアンプ・R300×4をインストール、左右のウォール面には外向きスピーカーもインストールした。さらにフロアもデザインの一部として取り入れることでラゲッジスペースの統一感を一層高めている。ここにはサブウーファーをインストール。どのパートを見ても手の込んだカスタムが施され、オーナーも満足の完成度となった。
◆低音をブンブン鳴らし イベントでも大活躍する



ラゲッジにインストールされるユニット群にもこだわりいっぱい。フロアにはグラウンドゼロのサブウーファー・GZHW25Xをインストール。エンクロージャーをバスレフとしたことも含め低音の迫力は満点。「低音をブンブン響かせたい」というオーナーの狙い通りの鳴りっぷりの良いベースサウンドを作り出す。
また、ウォール両サイドには外向きスピーカーとしてグラウンドゼロのGZCF7104XSPLをインストール。コアキシャルスピーカーをセレクトすることで中高域の鳴りまでをカバーし「イベントで思いっきり鳴らしたい」というオーナーの思いを実現した。
そんなスピーカー群をドライブするのはロックフォードのR300X4とR150X2。パワフルな駆動力で迫力のサウンドをサポート。デザイン的にもラゲッジインストールの中でも存在感を放ち、カスタムインストールの核のひとつになっている。
◆ワイヤーを使った処理など インストールアイデアも豊富



女性っぽくないデザインがテーマとなったこのカスタム。レッド×ブラックのカラーコーディネートに加え、各部のデザイン処理にも見どころが満載だ。ラゲッジ中央に設置されるパワーアンプの下部には、アクリルパネルを使ったイルミボックスを装備、さらには球形のアクリルを用いた印象的な造形も施されている。
また各部のエッジ部にワイヤーを使った処理が施されているのも特徴。レザーとレザーをつなぎ合わせる部分に、異素材であるワイヤーを用いて立体感と変化を付けている。質感も含めてヘビーデューティな仕上がりを取り入れている。
またリアゲートのカスタムも見どころ。中央部に異形のフレームデザインを施したり、球形のアクリルパーツをビルトインするなど、パワーアンプ周辺のデザインモチーフをゲート側でも再現。
女性っぽさを排除して徹底したカスタム処理を随所に施したラゲッジ。デザイン & サウンドの満足度は最上級の仕上がりとなった。次回はフロントまわりをご紹介していくこととしよう。