お気に入りのロックフォードサウンドで車内を満たすインストール & システムデザインを構築したオーナー。フロントスピーカーにはロックフォードT3をチョイスする。千葉県のサウンドクオリティーがシンプルでスマートなデザインと高音質を両立させた。
◆シンプルで使いやすいコクピットに
高音質再生のシステムを構築する



荷室の使い勝手をスポイルすることなく、ロックフォードのサブウウーファー & パワーアンプをインストールしたラゲッジスペースが印象的なヴェルファイア。フロントステージでもお気に入りのロックフォードのユニットを使ったインストール & 音作りが実践した。コクピットのデザインテーマは「シンプル」。ラゲッジ同様に奇をてらったカスタムを投入するのではなく使いやすい仕様を目指した。
フロントスピーカーに選んだのはT3。液晶ポリマー(LCPF)素材を用いた振動板を持つ同ブランドの高音質モデルだ。ミッドバスをアウターバッフル化してサウンド重視のインストールを施す。デザインは純正ドアのラインを尊重したスタイリッシュなものとした。
音楽ソースにはナビ(アルパイン・ビッグX)に加えてiPhoneを用いる普段使いを重視した扱いやすいスタイル。オーナーがiPhoneで聞いている音源を、そのままクルマでも楽しめるシステムとした点も高音質なカーオーディオを身近に楽しみたいというオーナーの思いがこもっているといえうだろう。
◆ヴェルファイアのピラーにフィットする
ロックフォードT3のトゥイーターデザイン



ロックフォードT3のトゥイーターにはミッドバス同様の液晶ポリマー素材の振動板を採用している。グリルのパンチングから透けて見えるドームのカラーリングも上質でミッドバスとの統一感も抜群。
このトゥイーターをAピラーにインストール。絶妙の角度付けが施され周辺の造形も違和感なく調整されているのがわかる。Aピラーに取り付けた状態を見ると適度な口径でバランスも良くピタリと収まるデザイン。加えてきらりと光るメッキリングを備えたグリルデザインも美しく存在感もしっかりアピールしている。
ナビにはアルパインのビッグXをチョイス。ヴェルファイア専用モデルならではの周辺パネルまでを車種専用デザインしたナビは、大画面(10インチ)でいながらインテリアとのデザインマッチングも絶妙に決まっている。
◆高音質DACを用いてメモリー
オーディオの再生クオリティをアップ



オーナーが主に用いる音楽ソースはiPhone。メモリーオーディオをより良い環境で再生するために、DACにはオーディオテクニカのデジタルトランスポート・AT-HRD5を装備する。将来的にはハイレゾ対応のDAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)の導入など、デジタル音源の発展性を考慮したシステムデザインでもある。
フロント2ウェイ+サブウーファーをコントロールするデジタルプロセッサーにはオーディソンのビットテンDをセット。ロックフォードのスピーカー & パワーアンプ群をコントロールし、オーナーお気に入りのヒップホップを迫力いっぱいに再生するサウンドチューニングが施される。操作部をオーバーヘッドにビルトインすることでデザイン性に加えて操作性も高めている。
大幅なカスタムインストールを施すのではなく、あくまでもストックを重視して普段使いできるクルマで高音質なオーディオ再生をテーマにしたこのクルマ。快適なサウンドに満たされた空間を作り上げ、日常ユースから長距離ドライブまでを楽しくサポートする望み通りのオーディオカーを完成させた。