フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)は、最新プラットフォーム「MQB」を採用した新型『ティグアン』を発表した。モデルチェンジのポイントは“つながるSUV”にあった。
発表会で挨拶に立ったVGJの代表取締役ティル・シェア氏は新型ティグアンを「SUVとして初のMQBを採用して、デザインや快適性、機能性の分野で未来を先取りするオールラウンダーとなった」と説明する。特にティル・シェア氏が力を込めたのがコネクティビティへの対応だ。
フォルクスワーゲンではこれまでも『ゴルフ』や『パサート』などに「Car-Net」対応のDiscover ProやComposition Mediaを搭載してきており、新型ティグアンにもこれらの機能を搭載。クラウド接続による目的地検索や、グールマップを活用した新たなナビゲーション環境を提供する。
Discover Proの搭載は「Highline」、「R-Line」の二つのグレードに標準設定し、「Comfortline」にオプション設定する。
Discover Proは他のVW車と同様、8インチ大型フルカラー タッチスクリーンにレスポンスに優れた大容量SSD 64GBを搭載したもので、インターネットへは手持ちのスマートフォンをテザリング経由で接続する。ニュースや天気予報など最新の情報をリアルタイムで取得できる他、エリアを越えた交通情報を反映できるオンラインルート探索にも対応した。
コネクティビティ機能App-Connectでは、MirrorLink、Apple CarPlay、Android Autoに対応しており、対応するスマートフォン内のアプリケーションを車載器の画面上で閲覧し、音声を使った操作も可能としている。
新型ティグアンはSUVとしてのユーティリティを持ちながら、インターネットとの接続性を高めることで、新たな使い方を提案する未来志向のSUVと言えるだろう。
《text:会田肇》