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【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 02「好みの音の探し方・スピーカー編」#03「ショップデモカーの聴き方」

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ショップ・デモカー byビヨンド(群馬県)全 1 枚写真をすべて見る

自分にとってのベスト・ユニットの選び方を、多角的に解説している当コーナー。ここまでは、好みのスピーカーを見つけ出す方法として、プロショップの“デモボード”を聴くにあたってのコツをご紹介してきた。今週は、ショップの“デモカー”の聴き方を解説していく。

好みのスピーカーを見つけ出すためには、とにもかくにも、いろいろな製品を聴いてみるのが一番だ。というわけで、まずはプロショップ店頭の“デモボード”を利用すべきであり、それと同時に、プロショップが用意している“デモカー”の音も、聴き逃しないようにしたいところだ。

ただし、“デモボード”と“デモカー”では、聴くにあたっての心構えを、少々変える必要がある。というのも、“デモボード”で行えるのは“比較試聴”であり、“デモカー”で行えるのは“絶対試聴”であるからだ。“デモカー”を聴くにあたっては、聴き比べる、のではなく、その1台をじっくりと聴き込む、という心構えで乗り込むべきなのである。

そのときに聴くべきポイントは、以下のとおりだ。もしも、カーオーディオ・プロショップに行くのが初めてというのなら、プロによって実現される“本格カーオーディオ”が、どのような世界であるのかを体験していただきたい。愛車のサウンドとの違いを感じ取ってほしいのだ。違いが出るのは、主に次の2点である。「音の質感」と「サウンドステージの表現」だ。前者については、心地良さがどのように違うかに注目し、そして後者では、演奏の現場が目の前に広がるかどうかに注目しよう。

その上で、使用されているスピーカーがどんな音質傾向なのかを感じ取ろう。これも、愛車の音と比べてみるといいだろう。しかし、“デモボード”にあったスピーカーとの違いを聴こうとするのは得策ではない。“デモボード”の環境と、車載での環境は条件が違い過ぎるからだ。“デモボード”ではスピーカーの正面で音が聴けたが、“デモカー”ではそうはいかない。コンディションが違い過ぎるのだ。であるのであくまでも別モノとして、“デモボード”にあったスピーカーとの音色傾向の違いを参考程度に把握しつつ、愛車の音とどう違うか、という観点で聴くと良いだろう。

そしてその上で、“デモカー”の音の印象を、心に刻んでおこう。そうすると、以後、メーカーデモカーや、他のユーザーのクルマを聴くとき、その経験が活きてくる。最初に聴いた“デモカー”の音を、自分にとっての1つの基準として、心に留めておいてほしいのだ。

今週はここまでとさせていただく。次週もさらに、好みの音を探す方法について、深く切り込んでいきたいと思う。

《text:太田祥三》

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