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ドイツ発、実力ブランド「GROUND ZERO」から待望の、“ミドル・ハイ・グレード”スピーカー『GZNC 1650SQ』が新登場!!

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GROUND ZERO・GZNC 1650SQ全 6 枚写真をすべて見る

入門者から上級者まで、幅広い層に支持されている、ドイツ発の実力カーオーディオブランド「GROUND ZERO」から、まったく新しい2ウェイコンポーネントスピーカーが登場した。当機の見どころはどこなのか、音質性能はいかほどなのかを、詳細にリポートしていこう。

これまでラインナップされていなかった、“ミドル・ハイ”グレードの新製品!


ところで「GROUND ZERO」の製品が幅広い層に支持されている要因は、超ハイエンドモデルから、エントリーシリーズに至るまで、それぞれが驚くべきコストパフォーマンスを発揮するからに他ならない。どのモデルを使ってみても、価格以上の満足感を与えてくれるのだ。

しかしながらこれまでスピーカーにおいては、中上級者のニーズには対応できていなかった。いわゆる“ミドル・ハイ”に位置する製品がラインナップしていなかったのだ。超高級品であるフラッグシップスピーカー『REFERENCE シリーズ』があり、そしてそれにハイエンドスピーカー『GZPCシリーズ』(20万円台の2ウェイコンポーネントスピーカーを2モデル擁する)が続く。しかし、その次に続くのは、5万円台の『GZUCシリーズ』。その間を埋める製品の登場が、今か今かと待たれていたのである。

そこに登場したのが当機だ。これに期待するショップ、ユーザーは相当に多いものと思われる。果たして当機の音質性能は、それらに応え得るレベルに達しているのか、いないのか…。そこのところを判断すべく、詳細な試聴取材を実行した。

結論に入る前にまずは、概要、および見どころの解説から行っていきたい。最初に主要スペックからお伝えしていこう。
GROUND ZERO・GZNC 1650SQ

☆GZNC 1650SQ(税抜価格:15万7000円)
仕様:16.5cm2wayコンポーネントスピーカー
●定格入力:150W ●周波数特性:40Hz-28kHz ●能率:91dB ●取付穴直径:143.5mm(ウーファー部) ●取付深さ:68mm(ウーファー部)
さて、当機の特長として真っ先に挙げたいのは、ドイツ国内でハンドクラフトされている、ということ。実機を手にとって見ても、なるほど各所の作りにしっかり感がある。磁気回路は大きく屈強で、アルミダイキャストフレームも精巧に仕上げられている。

使用されている振動板素材は、いかにもナチュラルサウンドを奏でそうな、優しいイメージの素材である。ミッドウーファーの振動板には、特殊コーティングが施されたペーパーコーンが採用され、25mmトゥイーターには丁寧なハンドコートがかけられたシルクドームが採用されている。

パッシブクロスオーバーネットワークも、高級感ある佇まい。名門Mundolf社製のMCap音響コンデンサやエアコアコイル、MOX抵抗等が採用されたコダワリのひと品だ。調整機能も豊富に搭載されている。トゥイーターレベルは5段階の中から選べ、さらには、位相切替スイッチ(0°/180°)、トゥイーター用のエフェクト切替機能(Soft/Norm)やLPF(Low/High)までも搭載している。

なお当機のトゥイーターとミッドウーファーそれぞれは、単体でもリリースされている。トゥイーター『GZNT 25SQ』が税抜価格6万4000円(ペア)、ミッドウーファー『GZNK 165SQ』が税抜価格5万4000円(ペア)。”マルチアンプシステム”の構築が前提ならば、単品購入することで、ぐっとコストを削減可能だ。また、単体の8cm径のミッドレンジ『GZNM 80SQ』税抜価格4万4000円(ペア)もラインナップされており、3ウェイシステムを構築することもできる。
GROUND ZERO・GZNC 1650SQGROUND ZERO・GZNC 1650SQ

ハイエンドの入門機として、確かな“表現力”を存分に発揮。


では、試聴リポートに入っていこう。試聴会場は「GROUND ZERO」の正規輸入代理店であるイース・コーポレーションの試聴室。リファレンスとして使用したパワーアンプは、同じく「GROUND ZERO」の上級モデル、『GZPA Reference 4XS』(税抜価格:22万円)。ソースユニットにはPCを使った。

ケーブルはすべて、モンスターカーオーディオで統一。顔ぶれは以下のとおりだ。パワーケーブルが『MCA PF4R/B』(税抜価格:3000円/1m)、ラインケーブルが『MCA 450i-3M』(税抜価格:1万5000円/3m)、スピーカーケーブルが『MCA 350S16』(税抜価格:800円/1m)。

結論から入りたい。

試聴トラックを流すやいなや、期待どおりのサウンドステージが、目の前で展開された。『GZNC 1650SQ』の実力は相当なレベルだ。

高級機にならないと感じられない“表現力”を、随所で堪能することができた。1音1音が丁寧に紡ぎ出される。音量が小さな音符にも生命力がみなぎっている。そして、ダイナミックレンジが広いので、音楽の抑揚がドラマチックに再現される。曲の世界に、都度引き込まれていったのだ。
GROUND ZERO・GZNC 1650SQGROUND ZERO・GZNC 1650SQ
細部に耳をすませてみると、性能の高さがかしこで感じられた。高域は滑らかで細やか。中域にも厚みがある。解像度の高さは疑いようもない。低域の量感も十二分にあり、その上で締まり感と弾力感の両方が感じられる。反応も早く、止まるべき瞬間にはピタリと音を止めてみせる。S/Nも高い。音場は至ってクリアで見通しが良く、一瞬の静寂感も高い。

さらには質感の良さにも、さすがは「GROUND ZERO」だと思わされた。充実感があり、耳当たりがなんとも心地良い。聴き応えがあり、かつ、聴き疲れもしない。この音にハマる人は、相当に多いだろう。

スピーカーにおいて、10万円台半ばの価格帯は激戦区だ。ハイエンドの入門機的な優秀機がしのぎを削っている。この『GZNC 1650SQ』はその中で、確実に存在感を発揮しそうだ。

当機の登場により、エントリー機からのグレードアップを考えているユーザーの選ぶ楽しみは、確実に広がったと言っていい。10万円台のスピーカーを検討する際には、『GZNC 1650SQ』を候補に入れることを、忘れることのなきように。

《text:太田祥三》

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