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大人気スピーカー、『GROUND ZERO・GZUCシリーズ』が、新機種も追加され堂々のモデルチェンジ! 進化の全貌を緊急リポート!

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GROUND ZERO・GZUCシリーズ全 7 枚写真をすべて見る

2013年に日本初上陸を果たすやいなや、たちまちのうちに大ブレイクした「GROUND ZERO」。それから4年目を迎えてなお、ますますの快進撃を続けている。その人気を支えてきた製品の1つ、『GZUCシリーズ』が、2016年、初のモデルチェンジを果たした。

口コミだけで徐々に売り上げを伸ばし、【CAOTY2104】では部門1位に輝く


ところでこれまでの同シリーズは、税抜価格4万5000円の『GZUC 650SQ』1機種で構成されていた。そしてその『GZUC 650SQ』はまさに、「GROUND ZERO」の快進撃を象徴する製品であったと言っていい。というのも、「GROUND ZERO」は口コミで評判が広がり、ここまでの人気を得るに至ったブランドであるのだが、『GZUC 650SQ』は、それを身をもって実現してきた製品なのである。

当モデルは、2013年7月に同ブランド製品のデリバリーが開始された当初からラインナップに組み入れられていて、特に大きくプロモーションがかけられていない中、装着したプロショップならびにユーザーから発信される評判だけで徐々に売り上げを伸ばしていった。そして2014年暮れには、正規輸入代理店であるイース・コーポレーションが発表する【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)】の「スピーカー4万円以上6万円未満部門」にて、堂々の第1位を獲得する。【CAOTY】とは、イース・コーポレーションの全取り扱い製品を対象とする、実売数を元にして算出されるランキングであるのだが、同部門には不動の人気スピーカー、ロックフォード・フォズゲートの『T1』が王者として君臨していた。それをも駆逐して戴冠を成し得るまでに、支持を集めていったのである。

そんな実力機である『GZUC 650SQ』が、この度のモデルチェンジで『GZUC 650SQ-II』となり、“スーパーGZUC 650SQ"とも言うべき新機種『GZUC 650SQX』とともに新登場したのである。

それぞれの主要スペックは以下のとおりだ。

GROUND ZERO・GZUC 650SQ-II
☆GZUC 650SQ-II(税抜価格:5万1000円)
●仕様:16.5cm 2wayコンポーネントスピーカー ●定格入力:130W ●周波数特性:40Hz~24kHz ●能率:90dB ●取付穴直径:145.7mm(ウーファー部) ●取付深さ:66mm(ウーファー部)

GROUND ZERO・GZUC 650SQX
☆GZUC 650SQX(税抜価格:6万6000円
●仕様:16.5cm 2wayコンポーネントスピーカー ●定格入力:140W ●周波数特性:40Hz~25kHz ●能率:90dB ●取付穴直径:142mm(ウーファー部) ●取付深さ:70mm(ウーファー部) ※バイアンプ対応型パッシブクロスオーバーネットワーク完備

特に注目すべきは、追加となった新機種『GZUC 650SQX』


『GZUC 650SQ-II』の主な進化ポイントは、25mmシルクドームトゥイーターと、パッシブクロスオーバーネットワーク。トゥイーターは磁気回路が強化されている。25mm口径のシルクドーム型という基本的な仕様は同様ながらも、搭載されるネオジウムマグネットが、『GZUC 650SQ』では2mm厚だったものに対し、『GZUC 650SQ-II』では2.5mm厚となっている。

パッシブクロスオーバーネットワークには、5段階のトゥイーターレベル調整機能(+2dB/0dB/-2dB/-4dB/-6dB)とトゥイーター用のエフェクト切替機能(Norm/Soft)が新たに備えられている。

ミッドウーファーは、好評のウッドファイバーとグラスファイバーが組み合わされた「WFWC(Wooden Fiber Woven Compound)」コーンを継続採用していて、従来機を踏襲した仕様となっている。

なお、この「WFWC」は、『GZUCシリーズ』のみで採用されているスペシャル素材だ。“軽量"、“高剛性"、そして“適度な内部損失"を高次元でバランスさせた、振動板としての理想度の高い秀逸な素材である。同素材が奏でる特別な音色は、新たなモデルでもしっかりと引き継がれている、というわけである。

GROUND ZERO・GZUCシリーズ(左:GZUC 650SQ-II、右:GZUC 650SQX)
そして大注目なのは、新たに加わった『GZUC 650SQX』。『GZUC 650SQ-II』に対して1万5000円高いだけでありながら、随所に見どころがあり、完成度が高い。

振動板素材は『GZUC 650SQ-II』と同様の「WFWC」。そしてそれを支えるラバーエッジには、新開発のLDW(Low Distortion Wave)サラウンドが採用されている。そしてクライマックスはアルミダイキャストフレーム。写真で見比べていただくとよくわかると思うのだが、いかにも背圧の抜けと放熱性が高そうな機能的なデザインとなっている。また、スピーカーターミナルには、高級感あふれるプッシュ式ターミナルが採用されている。

GROUND ZERO・GZUC 650SQX
トゥイーターの磁気回路も強化されている。ネオジウムマグネットが『GZUC 650SQX』では4mm厚となっているのだ。これは相当に音に効いていそうだ。

また、トゥイーターハウジングも変更されている。『GZUC 650SQ-II』では樹脂製なのだが、『GZUC 650SQX』はアルミ製だ。より存在感が高く、手にしてみるとずっしりと重みが増しているように感じた。

パッシブクロスオーバーネットワークは、トゥイーターのレベル調整機能、トゥイーターのエフェクト切り替え機能に加えて、LPF(Low/High)の切り替え、そしてフェイズ切り替えも装備されている。その上でさらに、バイアンプにも対応する仕様とされている。バイアンプ接続ができるようになると、システムレイアウト的にワンランク上の展開が可能となり、音質向上のノリシロがぐっと広がる。価格差から考えると大きな違いであると言っていい。

GROUND ZERO・GZUC 650SQ-IIGROUND ZERO・GZUC 650SQX
さて、気になるのはそれぞれの音質性能だ。従来機が実力だけで人気を勝ち得たモデルであるので、当2機種の音質性能を疑う余地はないのだが、『GZUC 650SQ-II』がどう進化していて、『GZUC 650SQX』が『GZUC 650SQ-II』に対していかに違っているのかが、大いに気になるところである。

その結論は、次週の続編にて詳しくお伝えしていく。エントリー機からワンランク上のスピーカーにアップグレードさせようと考えている方は特に、次回の当記事にご注目いただきたい。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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