7月10日(日)に広島県のグリーンピアせとうちで開催されたカスタム & オーディオの祭典ACG中四国は、梅雨の合間で晴れわたり魅せて聴かせてのユーザーカーが多数エントリー。電子機器が不調になるほどハイテンションのイベントとなった。その中からマイカーライフ登録店からのエントリー車両をご紹介。
◆BMW 320d(ショップデモカー)by エスイズ
今年から新設された話題のクラリオン フルデジタルサウンドシステムクラスにエントリーしたエスイズのデモカーであるBMW 320d。エントリー車両の搭載ユニットは全て統一なので差が出にくいかと思われがちだが、ショップの個性がしっかりと出ていた。全体的なバランスを意識しながらも特に高域の調整が特徴的で、明快な音調のサウンドがクリアに突き抜けていく。カラッとスピード感のあるサウンドで音楽をアップテンポに聴かせてくれるハイテンションな音作りだ。
◆HONDA CR-Z(オーナー/竹田昌史さん)by カーショップ イースト
大阪のカーショップイーストからIASCAチャレンジクラスにエントリーした竹田さんのCR-Z。ソースユニットはハイレゾ再生が可能なポータブルプレイヤーを使い、HELIX DSP Proへ接続。フロントスピーカーはRSオーディオ レベレーションHACの2wayをピラーとドアにアウターでマウントしている。ラゲッジにはフラットな造りでパワーアンプとサブウーファーが設置されている。キレ良く高解像度で立ち上がってくる音が印象的で、音の密度を持ちながらしっかりと鳴らし切るHi-Fiサウンド。ここにメリハリが加わると更に良くなる可能性を感じるクルマだ。
◆NISSAN マーチ(オーナー/マッすんさん)by PARADA
福井県のパラダからショーカーアマクラスにエントリーしたマッすんさんのマーチ。今年の2月に大阪で開催された大阪オートメッセで展示されて注目を浴びていたコンプリートカーだ。まず目を惹くのがエンジンルームのカスタマイズ。全てを下ろして全塗装後、要所要所を磨いて光らせ、エアクリもパイプをワンオフ加工して装着。そしてオーディオはMTXで統一され、赤を基調とした内装にドアはエンクロージャー仕様、ハイレゾ再生も可能なシステムとなっている。フロント・リア・ラゲッジと統一コンセプトで迫力あるインストールは圧巻。最後にマフラーがリアルカーボンなのを発見して更にテンションを上げてくれるショーカーであった。
◆TOYOTA セルシオ(オーナー/キョ・チャンさん)by Warps
広島の新鋭ショップであるワープスからACGオールジャンルクラスにエントリーしたキョ・チャンさんのセルシオは、年式的にかなり経過しているのだが非常に綺麗な状態を保っているのが好印象。carrozzeriaのカーナビゲーションをソースユニットとして、その他ユニットをグラウンドゼロで統一。色合いとしては白 & グリーンでシンプルな2色使いに思えるのだが、とにかく手が込んでいてかなりの数のパーツで構成されている。立体的に、インパクトのあるインストールはかなりレベルの高い造り込み。オーナーの要望を120%叶えたハイクォリティーなクルマだ。
◆HONDA CR-V(オーナー/廣田雅也さん)by アミューズ
地元広島県で高音質Hi-Fiサウンドを提供し続けているアミューズからACGラグジュアリクラスへエントリーした廣田さんのCR-V。元々はドレスアップを他店で行っていて、オーディオも強化したくなり友人に『良い店無い?』と聞いて紹介されたのがアミューズだったそうだ。まず目を惹くのが左右非対称のアルミ。右側にはブラシが入っていてフィリックスが精細に描かれている。オーディオはARC AUDIOのパワーアンプ内蔵プロセッサーを軸にロックフォードのフロント2way+リアスピーカーにcarrozzeriaのチューンナップウーファーを搭載。モノトーンをコンセプトに美しく統一されたハイセンスな仕上がりだった。
◆TOYOTA ハリアー(オーナー/山室尚之さん)by トゥルース
ライトなシステムからスーパーハイエンドまで幅広い守備範囲を持つ地元のトゥルースからEMMAチャレンジクラスにエントリーした山室さんのハリアー。ソースユニットはDIATONEサウンドナビ80PREMIを使い詳細に車内環境に合わせた調整を行い、FLUXマエストロコンペティションシリーズの2way機を内装に溶け込むようにアウターでインストールする。ラゲッジにはフラットな造りでパワーアンプ2機とサブウーファーを設置している。スッとダッシュボード上に広がる音場は奥行きも十分で見晴らしが良く、適度な解像感とトーンバランスの良さが感じられる。レベルの高いサウンドであるが、少しコンテストのルールにマッチさせると入賞を重ねられるであろうと思う高品質なクルマだ。
《text:藤澤純一》