以前からオーディオカーを楽しんでいるオーナーの上野さん。今回のZでは大人のカスタムをテーマにしたインストールが施された。製作したのは福岡県のBrain Child。限られたスペースでサウンド & デザインを最大限に高めたアイデアと取り付けを見よ！
◆限られたスペースを巧みに使って
魅せるトランクルームを作り上げた
落ち着いた大人のカスタムテイストを表現したかったというZ。ラゲッジのインストールはオーディオボードにブラックレザーを基調として用い、狙い通りの仕上がりに満足感もMAX。
フロアにロックフォードのパワーアンプを3台、前面のウォールにはロックフォードのプロセッサーをインストールするなど、トランクルームの面を余すところなく使い切り、ユニットをデザインの一部に使う巧みなインストールが施されているのが見どころ。
フロアや各ウォールが連続する面で作られているのもこのカスタムの特徴。滑らかに各パネルがつながり、トランクルーム全体の一体感を作り出しているのも独特。
◆カーボンや間接照明を使って
派手さを抑えたデザインを演出
細部のカスタム処理を見ていくと、派手さを抑えた中にも、しっかりとカスタム要素を取り入れているのがわかる。ロックフォードの3SIXTY.3をインストールしている前面のウォールは、ネルのベース面にカーボンを用いる。さらにアクリルを張った周囲にもカーボン処理を施し、ベースとなるブラックレザーとの素材違いによるコントラストを生み出している。
またフロアにはロックフォードのパワーアンプ、P400X4とP400X2、P500X1BDの3台を整然とインストール。トランクルームの幅をいっぱい使った美しいレイアウトとする。また間接照明を使ったライトアップで、アクリルカバーの奥底に浮かび上がるパワーアンプを演出。魅力的な魅せる効果を引き出している。
サブウーファーはロックフォードのP3SD4-8をチョイス。スペースの都合でトランクルームではなく、コクピット背面にインストールする。外観からは想像できないが、容積を稼ぎ出すために積層して作った異形のエンクロージャーが背面に隠れている。省スペースでも十分な低域を再生する仕様を作り上げた。
◆ロゴデザインやイルミ処理で
トランクルーム内を個性的に彩る
トランクルーム内のデザイン処理も徹底して大人のムード。トランクリッドを開けると、手前のウォールに隠れるように設置されるロックフォードのオーナメントは、トランク内をのぞき込むと見える位置に配置。メッシュ素材とカーボンを組み合わせた造形で、内装各部を象徴するデザインとしている。
またイルミも抑えた演出が光る。グリーンに加えてブルーなどを単色で使うことで、トランクルーム全体をシンプルに照らし出す。カラフルさではなく、ユニットに反射する統一したカラーでトランク内のムードを作り上げるのが狙いだ。
落ち着いたムードを作ったトランクルームがクールに決まっているZ。次回は、大人のカスタムが実践されているリアセクションに合わせたフロントステージを紹介していくこととしよう。
《text：土田康弘》