トランクルーム全面を使って外向きのインストールを施した86。福岡県の福岡県のasu.companyが製作したクルマには、ギャラリーに猛烈アピールする外向きサウンドから迫力の重低音 & クリアな中高域をすべてに渡って満足させる、贅沢この上ないインストールが施された。
◆アーチフォルムを描く
トランクインストールが見どころ


トランクルームを余すことなくすべてオーディオのために使うと決めたオーナー。集まったギャラリーの度肝を抜くようなパワフルなサウンドを響かせる仕様に加え、スピーカーを主体としたアピール度満点のデザインを作り上げた。
チョイスしたスピーカー群はロックフォードのパンチプロ。音飛びの良い元気サウンドを目指し、8インチ・ミッドレンジを4発用いることで、厚みのある中域をしっかりカバーしている。また同じくパンチプロのブレットトゥイーターを組み合わせて、ストリートでもイベント会場でも注目度満点のサウンドを完成させた。
デザイン面で注目なのはアーチ形状に組まれたレイアウト。トランクルーム上部にはミッドを、下部にトゥイーターをレイアウト。ミッドレンジ部分のバッフル面を、全体的に緩やかなアールを付けることで4発のスピーカーを無理なく納めているのもアイデアだ。
◆スピーカー振動板がデザインの要
確かな鳴りを予感させるレイアウト



トランクルームのデザイン上のテーマとなったのは「シルバーとブラックのコントラスト」。パネル面はブラックの人工スエードで統一し落ち着いたイメージ。ペーパーコーンのミッドレンジともピタリとマッチするコンビネーションとしたのも狙い通り。
またミッドレンジのスペースとトゥイーターの取り付け部を仕切るように取り付けられている円弧を描くフレームはシルバーでフィニッシュ。同じくスピーカーグリルやLEDのグリル部などもシルバー処理が施すことで、ブラックとのコントラストを一層強調する。
またトランクには他のユニットを組み合わせず、あえてスピーカーだけを配置するデザインとしたのもこのクルマの特徴。ミッド×4とトゥイーター×2の振動板デザインを強調することで、“鳴りの良さ”をビジュアル面でもアピールしているという。
◆外向きアピールにLEDを使った
イルミ効果を積極的に活用する



外向きアピールの締めくくりとして施されたのがLEDによるイルミ効果。4発のミッドレンジをつなぐわずかなスペースやトゥイーターの周囲、さらにはトランクルーム天井側にもアクリルによる間接照明を用いたLEDイルミを設置する。
あくまでも主役はスピーカーの振動板、それを脇からもり立てる役目に徹したLED効果でオーディオカーならではのトランクデザインを作り上げた。ブラックとシルバーのコントラストに加えて、きらびやかさと華やかさを演出するLEDイルミが決まっている。
鳴りとデザインを両立させたトランクルームが絶品の86。次回はリアシートを撤去して作り上げたサブウーファーなど、見どころ満点のキャビン・デザイン & インストールを紹介しよう。