カーオーディオを楽しもうとするときの強い味方、“カーオーディオ・プロショップ”。当コーナーでは、そこがどのようなところなのかを詳しく解説している。今月からは新章に突入する。これをどのように活用すべきなのかを、詳細に解説していこうと思う。
今週は、「デモボード」の活用術をご紹介していく。“カーオーディオ・プロショップ”には「デモボード」なるものが存在している。スピーカーユニットを、ショップ特製のボックスに収めて壁に組み込んで並べているものだ。
カーオーディオのスピーカーはユニットが単体で売られているために、デモンストレーションを行うためには、ボックスに組み込む必要がある。または、クルマに装着して聴かせるかだが、そうであると比較試聴がしにくい。というわけで「デモボード」とは、スピーカーの比較試聴をするためのものと言っていい。
なお、設置されているスピーカーのタイプはショップによってさまざまだ。エントリーグレードとミドルグレード、というように、クラスを絞って競合製品を並べている場合もあれば、各価格帯からお薦めモデルがチョイスされている場合まで、さまざまだ。
設置している製品数は、5、6機種がスタンダードで、多いところで10機種ほどだろう。5、6機種でも、聴き比べてみるのは結構面白い。
ショップによっては、サブウーファーの有る無しが聴けたり、パワーアンプの比較試聴が可能な場合もある。何が聴けるかは、事前に問い合わせてみるといいだろう。
カーオーディオに少しでも興味があるのなら、まずは“カーオーディオ・プロショップ”の「デモボード」を聴きに行ってみよう。「デモボード」を聴きながら、それぞれのショップの雰囲気を感じてこよう。良い経験になるはずだ。
さて次回は、「デモボード」で試聴する際の“コツ”を解説していく。次週もお読み逃しなく。
《text:太田祥三》