今月の当コーナーは、洗車における「やり残し厳禁な重要箇所」がどこなのかを明らかにしながら、それらへのケアに便利に使える専用ケミカルの数々を、厳選してご紹介している。今週はその最終回。「未塗装樹脂パーツ」のクリーニング&コートについて解説していく。
未塗装樹脂パーツも、「やり残し厳禁な重要箇所」の1つだ。洗い忘れることはないと思うが、それで終わらせることがなきように、ということを強く訴えたいのである。「もうひと手間加える」ことで、クルマ全体の見映えがグッと良くなるから、である。
では何をすればいいかというと…。
それは、“専用ケミカル”によるクリーニング、およびコーティングである。それをして輝きを復活させると、見た目がぐっと引き締まる。
では早速、具体的なアイテムをご紹介していこう。1つ目は、[写真01]のアーマオール『プロテクタント300ml』(品番:A-3,価格:オープン、発売元:ナポレックス)。
こちらは、ゴム・プラスチック・ビニールレザーなど、あらゆる合成素材の保護・ツヤ出しに使える、マルチな1本。タイヤや、内装のプラスチックパネルにも使用可能だ。それらに塗り込み、拭き取ることで、オゾン、紫外線による日焼けや色あせ、ヒビ割れを防止できるのだ。
使い方が簡単で、かつ、使用範囲が広い製品がお好みならば、当アイテムがおすすめだ。
次にご紹介するのは、[写真02]のウイルソン『樹脂パーツブラック』(税抜価格:1680円)。
黒色の未塗装樹脂パーツ専用の製品であり、かつ、より本格的なタイプとなっている。施工することで黒ツヤが復活し、しかも耐久ハードコートの効果は、6か月以上も持続するというから心強い。
それでいて、作業性が高いこともストロングポイント。液を塗布して拭き上げるだけで、バリっとした黒色が蘇る(なお当品は“使い切り”タイプである)。
簡単に、そしてハードにコートしたいと考えるなら、こちらに注目!
さて、最後にご紹介するのは、[写真03]のソフト99『ブラックパーツワン』(価格:オープン)。
こちらはさらに、“本格的”なアイテムである。なぜならば、クリーナーとコート剤の2液仕様となっていて、より丁寧な作業が求められるタイプであるからだ。しかしながらだからこそ、上手くいったときの満足度も高い。洗車を“趣味”として楽しもうという方に向いた製品と言っていい。
当製品の「ハードクリアコート」で形成されるケイ素系コーティング被膜は、温度上昇による軟化が少なく汚れを抱き込まないため、美しい状態を長期間持続可能だ(持続期間は約6か月!)。クロスとスポンジも付属しているので、購入後すぐに作業に取りかかれる。やり甲斐のある一品をご所望ならば、当品を要チェック。
さて、いかがだったろうか。未塗装樹脂パーツをはじめ、ここまでにご紹介してきた、ホイール、ヘッドライト、タイヤはそれぞれ、キリッと光ると車齢が若返ったように見えるもの。今度の洗車時にはそれらへのケアも、ぜひに。
《text:太田祥三》