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【気になる製品聴いてみた!】ユニット価格200万円のスピーカー!? FOCAL ULTIMAを聴く

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フランス生まれの世界的に超有名なブランドであるFOCAL。

ちょっとだけ振り返って運転免許とりたての頃を思い出すと、自分の中でクルマを買ったら絶対に付けよう! と思っていたブランドでもある。黄色いコーン紙が鮮烈で、ヨーロッパブランドというだけで憧れの一品であった。

そのFOCAL、今は輸入代理店として国産ハイエンドカーオーディオブランドとして名高いBEWITHが販売している。今年2月の大阪オートメッセで展示されていたFOCAL ULTIMAを見た時、その価格を聞いたときには心底驚いた。なんせ200万円のスピーカーなのだから。そのスピーカーはどういった音を奏でるのか分からないまま時は過ぎ、ついにそのスピーカーを搭載した車両が完成したと知ったので早速その実力を確かめに来た。

製作したのは滋賀県、琵琶湖の近くにあるカーオーディオプロショップ ウイニング。搭載車両はプリウスで、同店ユーザーの車両だ。スピーカー換装前は60万円を越える高級海外3wayスピーカーを搭載していたのだが、FOCAL ULTIMAの存在を知りこのスピーカーの情報をとことん集めた結果、その音も聴かずに購入を決定する惚れ込みよう。搭載システムも豪華そのもので、ソースユニットにはDIATONEサウンドナビ100PREMIを軸に、今回の目玉であるFOCAL ULTIMAの2way+サブウーファー2発のセットを選び、パワーアンプにはハイエンドオーディオ最高峰品の1つであるBRAX MX4をフロント2wayへ、モスコニをサブウーファーへ使用するシステム。オーディオ総額で優に車体価格を上回る超弩級システムだ。なぜここまで出来るのか、やはりオーナーがオーディオ好きというのは当然なのだが、お店への絶対的な信頼が最後の決め手になったのであろう。カーオーディオは取り付けと調整技術で大きく左右されてしまう事だから。

試聴する時に重要なのは『先入観を無くす事』。高いから音が良い、安いから音が悪いという先入観を排除して、出てくる音そのものを感じられるように心を落ち着かせる。今回は初めて聴く超弩級スピーカーという事もあり、お店に伺ってからかなり時間を空けてから試聴した。

しかし試聴を始めた途端に落ち着かせたはずの心が大きく動き出す。圧倒的な空間表現力に面食らい、艶やかな音がダッシュボードいっぱいに広がっている。生々しく響いてくる音たちは正しく目の前で演奏が繰り広げられているようで、一音一音の質が驚くほどに高い。特に低域の分解能は凄まじく、深さや厚みはあるのに非常に高い解像感を持って発せられる。薄くなりがちの中域も、それを全く感じさせない美しさ。音を聴いた感想を言えば・・・圧巻。その一言。

買う買わない、買える買えないは人によって当然あるのだが、この音を実際に聴いてみると非常に価格に対する説得力のあるシステムだと感じる。その世界でしか分からない物を教えてくれ、オーディオの目指すべき道をたしかに示してくれる最上級のシステムであった。

《text:藤澤純一》

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