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【DIATONE】NCV振動板+強力磁気回路を搭載したサブウーファーSW-G50登場! #2: Technical Description編Part.1

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【DIATONE】NCV振動板+強力磁気回路を搭載したサブウーファーSW-G50登場!全 1 枚写真をすべて見る

今回発表されたSW-G50サブウーファーは、大型射出成型技術の採用により、伝搬速度と内部損失に優れた振動板素材NCVを25cmの大口径サイズに成型できたことで超低音を実現している。

同じく、NCV振動板を搭載した車載用高級セパレート2ウェイ機、DS-G50と組み合わせることで、20~80,000Hzに及ぶ周波数帯域で音色が統一された自然な音を再現することが可能と成ったのだ。


SW-G50最大の特徴は電磁制動

車載用超低音用スピーカーと名付けられて発表されたSW-G50。低音再生の原理そのものが他のウーファーと違っているという。それはマグネサーボテクノロジー(M.S.T.)と名付けたフォーマットにある。サーボスピーカーというとベロダインのサーボウーファーが有名で、検出した信号を専用アンプで駆動するシステムである。このベロダインが行う動作を、セルフサーボと名付けてスピーカー単体で可能としているのがM.S.T.だ。これは電磁制動をものすごく大きくしているのだという。どんなウーファーでもfo(最低共振周波数)付近には必ず電磁制動が掛かっているのだが、SW-G50はウーファーが必要とする全ての帯域20~100Hzに電磁制動を施している。


電磁制道力で空気バネを押さえ込むという世界初の原理を採用

スピーカー(此所ではサブウーファー)は磁気回路に電気を流すことでボイスコイルは、押す力と反作用を繰り返し振動板を動かすことで音楽信号を発生する。正確な音楽信号を発生させるためには、押す力から反作用に変わるとき振動板を確りと制動する必要があるという。この振動板を止めるのに重要なのがスピーカーボックスである。

基本的には低音の出し方には3っの方法があるという。小型ボックスに入れると空気バネの影響でfoが上がってしまうので、foを下げようとするアコサスの考え方がある。foを下げると質量や振動板が重くなり能率も下がるので、強固なスピーカーボックスを必要とする。その結果、音も遅くなって止まりにくくなってしまう。

また、スピーカーにはフラットな領域と12dBで落ちる領域がある。12dBで落ちる領域をステネフ領域(バネ成分)という。バネ成分にはエッジやダンパーのバネ成分、スピーカーボックス内の空気バネ成分がある。エッジやダンパーはボックスとは関係ないが、空気バネの所はボックスの影響をうける。空気バネのクオリティやリニアリティでスピーカーのfo以下のクオリティが決まるので、ボックスの出来映えが利いてくる。大容量にすればするほど空気バネの影響が減りfoも下がるが歪みぽく成ってしまう。そこでクリアにしようと、ショ

ップの力量、工夫などで成り立っている感もあり、foを下げるため重くなる傾向にある。

SW-G50は、12dBで落ちる領域に電磁制動力を大幅に増大し、振動系を強力に制御することで6dBで落ちることになるという。この領域を増やすことは、サスペンションで言うところのオイルサスペンションと成り、動きを止めやすくするブレーキと成るわけである。電磁制動そのもので入ってきた力にあわせて動きを造るので空気バネの影響を受けにくくする。

電磁制動力を大幅に増大し、振動系を強力に制御することで、重量振動系を用いなくても10L(空気容量)の小容量スピーカーボックスで20Hzに及ぶ超低音の再生を実現している。通常ウーファーの磁束密度は8,000~12,000ガウスだが、ダイヤトーンSW-G50の磁束密度は17,000ガウスと通常の1.5から2倍、電磁制動は磁束密度が二乗で利いてくるので2~4倍大きい電磁制動により、振動板の重量や空気バネなどスピーカーボックスの影響受けにくいという。此により素早い立ち上がりと立ち下がりの低音再生を実現しているのだ。

斬新な原理を生む磁気回路や電磁制道力を活かしたスピーカーボックスの解説は次週に行うので斯うご期待。


SW-G50 車載用超低音用スピーカー ¥84,000

構成:25cm/NCVコーン型 再生周波数帯域:20~4,000Hz 定格入力:150W 最大入力:300W 出力音圧レベル:90dB/W/m インピーダンス:4Ω 磁束密度:17,000ガウス(1.7 テスラ) 質量:12.0kg(ダイレクターなし)/12.5kg(ダイレクターあり) 使用スピーカーボックス容量:10リットル以上(空気容量)

《text:太田祥三》

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