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【DIATONE】DS-G50、その魅力を探る #4: Rockford Fosgate T1000-4 / BEWITH R-107S編

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DIATONE】DS-G50、その魅力を探る全 1 枚写真をすべて見る

Rockford Fosgate T1000-4編

広い再生レンジで深い立体感に溢れる

現在最も駆動力の高いアンプのひとつといっていい。パワーで無理に持っていってしまうのではなく、細部の隅々まで行き渡ったエネルギーの豊かさが、その源泉である。

G50を鳴らしてもやはりそうで、立ち上がりが力強く、広いレンジにわたって把握が強靭だ。ピアノはタッチが澄んで彫りが深く、エネルギーが滑らかにつながっている。高低両端にいたるまで歪みがなく、焦点のくっきりした鳴り方である。



150W×4chパワーアンプ ¥224,490

アカペラでもピントのよさが際立ち、一人々々のフォーカスが非常にタイトに絞られている。ハーモニーがきれいに融合し、実在感に富んだ再現だ。またオーケストラでも楽器それぞれの位置感が明快で、空間全体の実体感がリアルに描き出されている。トゥッティの大音量でも混濁がなく、瞬発力の高さが強烈な炸裂音を引き出す。

ジャズは弾みがよく、彫りの深いタッチが鮮やかな音調で出てくる。遠近の深い立体感に溢れた鳴り方だ。スピーカーの力が生きている。(井上千岳)

余韻も透明で濁りが感じられず音の立ち上がりも正確な音調

以前はパワー指向であった同ブランドではあるが本シリーズから駆動力を高めながらパワー重視でなく質的向上を果たしてきたのが好ましい。Fレンジの広さ、S/N比の高さが感じられDS-G50を正確に駆動する感がある。また低音楽器のアタック音もスムーズに立ち上がり正確に制動しているという印象でコンテンポラリー系ジャズCDの大口径フロアタムのパワフルなショットもスムーズに立ち上がりヘッドの撓みも目に見えるようなリアルさで再現された。それでいて強引にパワーで鳴らしきるような粗さはなく躾の良さが感じられるのが本シリーズ共通の魅力といえるだろう。ピアノは明晰なタッチが得られアタック音の芯がしっかりとして余韻も透明で濁りが感じられないのは従来のアメリカンアンプと違うところだ。音像のフォーカスもシャープで音場に自然な広がりが感じられるのも好ましい。(小林貢)

BEWITH R-107S編

滑らかな再現を確保し精密でハイスピードな鳴り方



BEWITH R-107S 70W×1chモノラルパワーアンプ ¥39,800

コンパクトなアンプ2台で構成できるシステムが、実装に大変効果的だ。シート下に楽に収まってしまうサイズだから、配線も短くて済む。ネットワークを加えても、フロント側だけでインストールできそうだ。

ワイドレンジで歪みがなく、精密でハイスピードな鳴り方は、やはり107ならではの駆動力といえる。ピントがぴったり合っているのも再現の精度を向上させているようだ。

ピアノは立ち上がりが速く、タッチをクリアに捉えながら骨格の強さも失っていない。芯がしっかりした音調である。低音部の和音など底力を利かせた感触ではないが、どの帯域でもレスポンスの歯切れがいい。アカペラも声の質感やハーモニーが澄んで、手触りがナチュラルだ。肉質感は強調されていないが、それだけに透明度が高い。さらにオーケストラでは音数が豊富で、緻密な表情を色濃く描き出す。ジャズは軽快な動きが鮮度に富み、濁りがなく流れの滑らかな再現を確保している。(井上千岳)

小さな筐体で高音質現代の先端を行くサウンドを実現

本機は、Rシリーズではあるが筐体デザインが物語るように上級のAシリーズの技術を継承し価格、サイズを超えた高性能を実現している。A−110Sに比べ、体積比率は約1/5、高さ39mmの薄型シャーシ、重量比約1/6(600g)というコンパクトな外観と重量はカー用に相応しいといえる。電源部はPC95という新素材をコアに採用したトロイダル電源トランスで従来機の素材に比べ30~40%ロスを減少させたという。このコアに高純度無酸素銅のリッツ線を巻くことで高効率化を実現するとともに小型化されているのが素晴らしい。十分なレンジと高いS/Nを確保した現代の先端を行くサウンドを実現すると同時にサイズからは想像できないパワーと高い駆動力を実現している。余ほどエキセントリックなスピーカーでない限り正確に駆動、制動するアンプといえるだろう。弱音部の静謐さとトゥッティのDレンジの差を正確に再現し帯域内から濁りや歪み成分を抑制したピュアな再生音が得られている。スペースファクターを稼ぎながら高音質を得たいという贅沢な欲求に応えてくれるアイテムといえるだろう。(小林貢)

《text:編集部》

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