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【DIATONE】新開発振動板素材を搭載したDIATONE DS-G50登場! #4: ベールを脱いだDS-G50 その作りは車載を考えた設計

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初のデモカーもでき上がったところで、DS-G50とこれまでのDS-SA1/SA23とのポリシーや設計の違いをまとめておくことにしたい。

言うまでもなくダイヤトーンは、わが国を代表するスピーカーブランドとして、ホームオーディオで揺るぎない地位を築いてきた。ソースに対して何の色づけもすることなく、その情報量を最大限に引き出すという基本思想は全てに共通である。しかしDS-SA1/SA3は、ホームオーディオから直接引き継がれた技術によってその思想を実現しようとしたものだ。これに対してDS-G50では、車載用という特徴を考慮したうえでこれまで蓄積された技術を活用し、取り付け性やマルチ駆動という面まで視野に入れて設計されている。パッシブネットワークとの組み合わせで音を完成させているSA-1/SA3と比べて、G50はより柔軟な作りである。


さらに具体的に見ると、SA-1/SA3ではトゥイーターにボロンないしチタン、ウーファーにアラミッドスキンのハニカムコーンを使用している。振動板素材の特性をぎりぎりまで追い詰めた選択といってよく、あくまで2ウェイ完結。クロスオーバーも1.5kHzにこだわった設計だ。しかしG50ではチタン並みの伝搬速度を持つ新素材NCVを開発し、これをウーファーにも共通に使用することで音色の統一を図っている。また必ずしも2ウェイにこだわる考え方ではない。各帯域に応じた素材の特性という意味では、ボロンの方がさらに高速だが、クルマという狭い空間では音色のつながりという視点も重要である。こういった随所に、G50が最初から車載を考慮して作られたものという特質が現れているといっていい。


そのほかにも色々な違いが見られるが、特に知っておいてもらいたいのは、ウーファーのハイダンピング設計だ。

G50ではダンピングを高めに設定して設計されている。このため低域減衰カーブがなだらかで、よく見られるようなピークがない。アンダーダンピングにするとこのピークが高くなり音量感も出てくるわけだが、G50ではEQによる補正を前提としている。このため制動を高めてダブつきをなくしておいた方が、スピードの速い低音が得られるのである。スペックでは70Hzとなっているので、それ以下は出ないと誤解されるかもしれないが、実際にはもっと下まで使うことが可能である。

《text:太田祥三》

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