猛暑の高速道路でタイヤが突然バーストする前に! 出発前に確認したい5項目~Weeklyメンテナンス~

夏場のドライブで気を付けたい項目のひとつがタイヤトラブル。JAFの出動理由の上位に常にランキングされていることからも要注意だ。そこでDIYでもできるトラブル防止策を施しておこう。

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夏のドライブで注意したいのがタイヤトラブルだ。高温の路面や長時間の高速走行はタイヤへの負担を増やす。出発前に空気圧と外観を確認し、バーストなどの危険を未然に防ごう。

◆夏のドライブでタイヤトラブルに注意したい理由

全国各地で猛暑日が相次ぐ夏は、人だけでなくクルマにとっても厳しい季節だ。特に路面と直接接しているタイヤには大きな負担がかかる。気温が高くなると路面温度も上昇する。普段の走行では問題がなかったタイヤでも、高温の路面を高速で長時間走り続けることで損傷が進み、パンクやバーストにつながる可能性がある。

JAFロードサービスの出動理由でも、タイヤのパンクやバースト、空気圧不足は代表的なトラブルに挙げられる。重大事故や予定の中断を避けるためにも、ユーザー自身でできる点検をドライブ前に実施しておきたい。

◆空気圧不足がタイヤのバーストを招く仕組み

タイヤトラブルを防ぐうえで基本となるのが空気圧の管理だ。クルマには車種や装着タイヤに応じた指定空気圧が定められている。一般的には運転席側のドア開口部などに貼られたステッカーで確認できる。

タイヤ内部の空気は自然に少しずつ抜けるため、長期間点検していないと指定値を大きく下回っていることがある。最低でも月に1回を目安に点検し、長距離ドライブや高速道路を走る前にも確認しておくと安心だ。

空気圧が不足するとタイヤのたわみが大きくなり、サイドウォールや内部構造に余計な負担がかかる。さらに高速走行ではタイヤが波打つように変形する「スタンディングウェーブ現象」が発生しやすくなり、異常な発熱やバーストにつながる恐れがある。

ただし空気圧は高ければよいわけではない。指定値を大きく上回ると接地面積が減り、乗り心地の悪化や偏摩耗を招く可能性がある。運転席側のステッカーや取扱説明書に記載された指定値に合わせることが大切だ。

空気圧はタイヤが冷えている状態で測定するのが基本となる。走行直後は内部の空気が温まって数値が高くなるため、その状態で空気を抜いて指定値に合わせないよう注意したい。給油時にガソリンスタンドで点検・補充してもらうほか、エアゲージや電動空気入れを車載しておけば自宅でも手軽に管理できる。

◆タイヤのキズやひび割れを目視で確認

ユーザー自身でできるもうひとつの点検がタイヤの外観チェックだ。ドライブ前にクルマの周囲を一周し、4輪すべてを目視で確認しよう。

主なチェック項目は次の通りだ。

・サイドウォールやトレッド面のキズ
・ゴムのひび割れや亀裂
・一部が膨らんでいる箇所
・釘やネジなどの異物
・タイヤの片側だけが減る偏摩耗

小さなキズに見えても、内部のコードまで損傷している可能性がある。特にサイドウォールの膨らみや深い亀裂は走行中に破裂する危険があるため、そのまま走り続けてはいけない。

異常を見つけた場合は自己判断で放置せず、タイヤ販売店や整備工場などで点検してもらおう。補修できない損傷であればタイヤ交換が必要になる。

◆残り溝とスリップサインの確認方法

タイヤ点検では残り溝の確認も欠かせない。タイヤは走行距離に応じてトレッド面が摩耗し、溝が浅くなるほど排水性能やウェット路面でのグリップ力が低下する。

摩耗限度を確認する目印が、タイヤの溝の中に設けられているスリップサインだ。スリップサインがトレッド面と同じ高さまで露出すると、残り溝は法定限度の1.6mmに達している。1カ所でも露出したタイヤは使用できないため、速やかに交換しなければならない。

ただし残り溝が1.6mm以上あっても、雨天時の安全性能は新品時より低下している。高速道路や強い雨の中を走る予定がある場合は、限界まで使用するのではなく早めの交換を検討したい。

タイヤは4輪が均等に減るとは限らない。前輪と後輪、タイヤの内側と外側で摩耗状態が異なることもあるため、点検時には4輪すべてを確認しよう。

◆偏摩耗を抑えるタイヤローテーションの注意点

タイヤの摩耗を均等に近づける方法としてタイヤローテーションがある。定期的に前後の装着位置を入れ替えることで、一部のタイヤだけが早く摩耗するのを抑え、4輪を効率良く使える。

ただしすべてのクルマで自由に位置を入れ替えられるわけではない。前後でタイヤサイズが異なる車種や回転方向が指定されたタイヤでは、ローテーション方法が制限される。

実施時期や入れ替え方法は車両の取扱説明書やタイヤメーカーの指定を確認し、不明な場合は販売店や整備工場に相談しよう。ローテーションをしても偏摩耗が続く場合は、空気圧だけでなくホイールアライメントや足回りに問題がある可能性もある。

◆高速道路を走る前に確認したい5項目

長距離ドライブや高速道路を利用する前には、次の5項目を確認しておきたい。

・4輪の空気圧が指定値になっているか
・キズやひび割れ、膨らみがないか
・釘やネジなどが刺さっていないか
・スリップサインが露出していないか
・極端な偏摩耗が発生していないか

夏の高速道路では高い路面温度に加えて速度や積載量による負担も大きくなる。空気圧不足やタイヤの劣化を抱えたまま走れば、バーストや車両のコントロールを失う事故につながりかねない。

次の週末にドライブを予定しているなら、出発当日ではなく前日までに点検を済ませておこう。異常が見つかっても修理や交換に対応できる時間を確保できる。

数分の空気圧確認と外観点検が、タイヤトラブルを防ぐ有効な対策になる。安全で快適な夏のドライブを楽しむためにも、日常的なタイヤチェックを習慣にしたい。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務する。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ、インテリア、アウトドア関連の記事を手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負う。現在もカーオーディオをはじめとした執筆活動を中心に活躍している。

《土田康弘》

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