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[初心者必読!「スピーカー交換」丸分かり講座]第9回 鍵は“背圧”の処理!「デッドニング」の作業の中身を紹介!

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「デッドニング」用部材の一例(フェリソニ・S-1)。全 3 枚写真をすべて見る

音楽好きなドライバーなら、その音楽を今よりもっと良い音で楽しみたいと思ったことが1度や2度はあるはずだ。その思いを叶える手っ取り早い方法はズバリ、「スピーカー交換」だ。当連載では、その実践法を全方位的にガイドしている。

◆「デッドニング」を実行して、ドア内部の音響的なコンディションをアップ!

さて、このところの記事の中で説明してきたとおり、カー用のスピーカーは売られている状態ではまだ半完成品で、車両に取り付けて初めて完成する。すなわち「スピーカー」の取り付け作業は、スピーカーを作る作業となるわけだ。

で、その作業の中身を知ると、取り付けコストがある程度かかることが腑に落ちる。なのでここ数回にわたっては、取り付け作業においてはどんな工程が踏まれるのかを解説している。なお、「ドアスピーカー(ミッドウーファー)」に関しては土台となるパーツの用意がマストとなり、ドア内部の音響的なコンディションを上げるための作業である「デッドニング」が実行されることとなる。

では、デッドニングでは実際にどのような工程が踏まれるのかを説明していこう。ちなみに、ドアの中で悪さをしでかすのは「背圧」と呼ばれるスピーカーの裏側から放たれる音エネルギーだ。

◆まずは諸悪の根源「背圧」の、パワーの吸収と拡散を実行!

なのでまずは1つ目の工程として、「ドアスピーカー」の真裏にて背圧の勢いを減衰させる作業が施される。奥側のアウターパネル(ドアの外側の鉄板)に「吸音材」が貼られてパワーを吸い取ったり、「拡散材」が貼られてスピーカーに跳ね返る背圧の量が減らされたりする。

ちなみにドアの中は奥行きが短いので、何もしないと背圧は勢いもそのままにスピーカーの振動板に跳ね返ってくるので、振動板の動きにストレスを与える。「拡散材」を用いるのは、その弊害を減らすためでもある。

その次には、アウターパネルの「防振」作業が実行される。というのも背圧はドア内部の鉄板を簡単に共振させる。共振すれば異音が出て、スピーカーの表側の音を濁す。なので「制振材」と呼ばれるアルミシートとブチルゴムとが貼り合わされた構造のシート等が貼られて、共振の防止が目指される。

◆背圧をドア内部に閉じ込めることも、デッドニングの主要な目的の1つ!

それに続いては、「サービスホール」と呼ばれるドア内部のメンテナンス用の穴を塞ぐ作業も施される。そうすることで背圧をドア内部に閉じ込められるがゆえだ。

というのも背圧は、耳で聴く分にはスピーカーの表側から放たれる音と同じなのだが音波としては真逆の関係にあり、それらが同一空間で交じり合うとお互いを打ち消し合う「キャンセリング」が引き起こされる。それを防ぐこともデッドニングの主たる目的の1つだ。

そしてさらには、インナーパネルに対しても「防振」作業が実行される。平らなところが特にビビりやすいので、そういった場所を中心に「制振材」が貼られていく。

なお、予算が許せば内張りパネルにも手をかけたい。内張りパネルに対しても共振を防ぐ作業と、気密性を高める作業を施せば一層コンディションが良化する。

今回は以上だ。次回は「ツイーター」の取り付けに関する解説を行う予定だ。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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