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アウディ RS 5 新型、世界初の電気機械式トルクベクタリング搭載…15ミリ秒で最大2000Nmのトルク差を制御

自動車ニュース

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アウディは、新型『RS 5』に世界初となる電気機械式トルクベクタリングシステム「ダイナミックトルクコントロール付quattro」を搭載したと発表した。これにより、卓越したドライビングダイナミクスを実現する。

■世界初の電気機械式トルクベクタリング

ダイナミックトルクコントロール付quattroは、新型RS 5の新しいリヤアクスルに採用された史上初の技術だ。このシステムはリヤホイール間にトルク差を発生させることができ、スロットルのオン・オフやブレーキング時の有無にかかわらず正確に作動する。

あらゆる走行状況に対してわずか15ミリ秒、目の瞬きの約10分の1という速さで応答し、最大2000Nmのトルク差を左右のドライブシャフトに柔軟に伝達する。これにより俊敏性、安定性、トラクションを最大化し、新たなレベルのハンドリング性能を実現する。

■システムの構成と仕組み

リヤトランスアクスルに搭載された電気機械式トルクベクタリングは、出力8kW・40Nmの水冷式永久磁石電動モーター(400V)を高電圧アクチュエーターとして使用する。オーバードライブギアとロック率が低い従来型ディファレンシャルも主要コンポーネントだ。

高電圧アクチュエーターはスパーギアとプラネタリーギアを介して左側のドライブシャフトおよびディファレンシャルキャリアに常時接続されており、この設計が高い調整精度を生む。

例えば、新型RS 5が左コーナーでオーバーステア傾向を示した場合、システムは内側ホイールのトルクを増加させて車両を安定させる。逆にアンダーステアを防ぐ必要がある場合は、左ドライブシャフトのトルクを低減し、ディファレンシャルキャリアを経由して右ドライブシャフトへ再配分する。

■従来のトルクスプリッターとの違い

クラッチ式のトルクスプリッターは負荷がかかっている場合にのみ完全なトルク配分が可能だが、固定結合された電気機械式トルクベクタリングはスロットルオフ時でもトルク配分を行える。つまりドライブ体験がエンジンの駆動トルクに依存しない点が大きな特長だ。

■統合制御と他システムとの連携

新型RS 5に搭載されるHCP1(ハイパフォーマンス コンピューティング プラットフォーム)が、ドライブトレインおよびサスペンションの中央制御ユニットとして全機能を統合する。システムは車両状態と周囲環境データを比較しながらドライバーの意図を予測し、ステアリング入力からホイールへの伝達を瞬時かつダイレクトに行う。

電子制御ディファレンシャルロックとブレーキトルクベクタリングが主にフロントアクスルをサポートし、ツインバルブショックアブソーバーとの精密な協調制御により、高速直進後のコーナー進入時でも極めて早いスロットルレスポンスを実現する。

アウディドライブセレクトのモードは、ニュートラルでバランスの取れた設定からリヤ重心の俊敏な設定まで幅広くカバーし、すべてのドライバーが理想的なセットアップを選べる、としている。

《text:森脇稔》

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