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[メインユニット最前線]第5回 もはや“絶滅危惧種”?「モニターレスメインユニット」を選ぶべき理由は、ある!!

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昨今は純正「メインユニット」を取り外しにくい車種が増えているが、交換できるのであれば最新の市販品にトレードしない手はない。換えることで、音も使い勝手も良くなるからだ。当特集ではその前提に立ち、何を使うべきか、その最新事情をリポートしている。

◆「モニターレスメインユニット」の新製品のリリースは、ここ数年止まっている!?

さて、今回は「モニターレスメインユニット」のトレンドを分析する。

ちなみに、モニターレスメインユニットは、かつては主役を張っていた。しかし、「AV一体型ナビ」の普及が進んだ2000年代に主流ではなくなり、「ディスプレイオーディオ」が登場した2010年代以降は、「非AV一体型ナビ派」のファーストチョイスでもなくなっていった。

かくして現在では、これを擁するブランドは減っている。大手国産メーカーでは、カロッツェリアとケンウッドだけがラインナップしている。そして両社ともに新製品の発表が久しくない。例えばカロッツェリアでは、2019年の冬に新製品をリリースしたのが最後だ。そろそろ出てくるかもしれないが、それでもニューモデルのリリースが6年も空くのはかつてはなかった。このことからも、このタイプのメインユニットのニーズが落ちていることを伺い知れる。

◆手頃であることを重視するなら、モニターレスメインユニットの一択!

とはいえ、モニターレスメインユニットを使う層がいなくなったわけではない。「メインユニットはリーズナブルな方が良い」と考えるドライバーも少なくなく、そうであればファーストチョイスは今もモニターレスメインユニットだ。

ちなみに手頃さに関しては、モニターレスメインユニットのアドバンテージはここにきてさらに高まっている。というのも、非AV一体型ナビ派の選択肢の一つであるディスプレイオーディオの価格が上昇傾向にあるからだ。大画面化が進みそして「カープレイ対応」も広がっていて、ある程度の価格の張る製品が売れ筋となっている。

対してモニターレスメインユニットは図抜けて価格が手頃だ。基本性能は高められているものの、際立ったハイグレードモデルはほぼなく、全体的に価格は低めだ。

◆「2DIN機」か「1DIN機」かは、見た目と使い勝手で選ぶべき!

ところで、モニターレスメインユニットは、大きく2タイプに分類できる。1つは「1DIN機」、もう1つが「2DIN機」だ。

どちらを選ぶべきかは、以下の観点で考えると良いだろう。センタークラスターパネルに2DIN分の空きスペースがある場合、そのスペースをメカで埋め尽くしたいのであれば2DIN機が向く。逆に1DIN分のスペースを余らせてそこを小物入れなどにして有効活用したいなら1DIN機が向く。

なお、2DIN機の方がボリュームスイッチや表示部が大きくなるため、その点では操作性が高い。そこを優先するなら2DIN機が向いている。

ちなみに、1DIN機の方が機種展開が幅広い。多くの選択肢の中からマイベストを選びたいなら、1DIN機に目を向けよう。

ところで、最新のモニターレスメインユニットはほぼすべての機種がBluetoothに対応している。スマホをプレーヤーとして使う場合の使い勝手が悪い機種はほぼない。

今回は以上だ。次回からは注目機を1つずつ紹介していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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