ドイツの自動車メーカー「Bovensiepen(ボーフェンジーペン)」とイタリアの名門コーチビルダー「ザガート」によるコラボレーションモデルが世界初公開された。SNSには「新しい車も手掛けるのであれば嬉しい」「意外とカッコいいなあ」などのコメントが寄せられ、盛り上がりを見せている。
自動車界で長い歴史を持つボーフェンジーペン家。現在はBMWをベースに、優れた走行性能を体現する特別な車両「アルピナ」を製造するメーカーとして知られている。フオーリ・コンコルソで発表されたボーフェンジーペン・ブランドの立ち上げは、同社にとって新時代の幕開けとなる。数十年にわたるエンジニアリングとデザインの卓越性に、ザガートという家族経営のアトリエの職人技と美意識が組み合わさった結果だ。
「私たちの目標は、デザインとテクノロジーの完璧な融合を評価する鑑識眼を持つ愛好家のための車を作ること」とボーフェンジーペン・オートモービルのアンドレアス・ボーフェンジーペンCEOは語る。
『ボーフェンジーペン・ザガート』は、バイエルン製のエンジニアリングとミラノ製のデザインのコラボレーションを具現化したものだ。BMW『M4クーペ』をベースにしたデザインには、エレガントなプロポーション、長いボンネット、象徴的なダブルバブルルーフ、彫刻的なボリューム、ステンレス製フロントグリル、完全に格納可能なフレームレスウィンドウなど、ミラノの特徴が色濃く表れている。
今回のコラボレーションに、X(旧Twitter)では「新しい車も手掛けるのであれば嬉しい」「ボーフェンジーペン社が手掛けたBMW以外のクルマも見れる可能性があるのかな?」と今後の展開に期待するコメントが多く見られた。
また、発表された『ボーフェンジーペン・ザガート』に関しては「BMW M4ベースですがデカグリルなし。これはカッコいいですねぇ」「ボーフェンジーペン意外とカッコいいなあ」とデザインに高評価が集まる。ただ、価格に関しては高額化も予想されており「実用で楽しめる車が良くて、アルピナは究極の実用車と思っていただけに少しさみしいかも」といった意見も見られた。
ボーフェンジーペン・ザガートの製造には250時間以上の労働と400以上のカスタムコンポーネントの組み立てが必要で、熟練した職人たちに委ねられている。最初の納車は2026年第2四半期末に予定されている。
《text:小國陽大》