アクセスランキング

[音を良くするコツをプロが指南!]第28回 “アンプDSP”を導入し音響的な状況を整えれば、聴こえ方がガラリと変わる!

カーオーディオカーオーディオ特集記事

『イングラフ』(青森県)にて製作されたオーディオカーの一例。全 4 枚写真をすべて見る

「運転中にはいつも音楽を聴いている」というのなら、愛車のサウンドシステムのアップグレードにも少なからず興味を抱いているはずだ。当連載では、その第一歩として何をすべきかを全国の有名「カーオーディオ・プロショップ」に訊き、紹介している。

今回は、青森県八戸市にて店舗を構える名店『イングラフ』の木村さんに話を訊いた。

◆“パワーアンプ内蔵DSP”の追加から入るのが、お薦め!

早速イングラフの木村さんに、愛車の音を良くしたいと思ったときに何から手を付けるべきかを訊ねると……。

「スピーカー交換かパワーアンプ内蔵DSPの追加か、このいずれかが人気です。で、この2つではどちらがお薦めなのかと訊かれたら、パワーアンプ内蔵DSPだと答えます。

もちろんスピーカーを換えれば音の質は確実に上がります。でもパワーアンプ内蔵DSPの追加から始めた方が、後々システムアップがしやすいです。これを使えば音響的なコンディションを一旦ニュートラルに戻せて、その上で再構築できますから。そうしておけば、後からスピーカーを換えたときその性能を一層引き出せますし。

なおDSPを導入すると、スピーカーは純正のままでも聴こえ方をガラリと変えられます。音の変わり幅はスピーカー交換と比べて遜色なく、むしろ音が良くなったことに驚かれる方は多いです。ステレオイメージの再現性が、大きく向上するからです」

◆DSPを使えば、車室内にある音響的な不利要因への対処が可能に!

「というのも、車室内環境には音響的な不利要因がいくつかあります。リスニングポジションが左右のどちらかに片寄ることもその一例です。でもDSPを使えばそれらへの対処が可能となり、ステレオの仕組みが機能してリアルな音像が展開されます。

また先にDSPを追加しておけば、併せてスピーカーケーブルの状況も整えられますから、後からスピーカーを換えるときにインストールをスムーズに行えます。作業手順的にも合理性が高いです。

ところでパワーアンプ内蔵DSPは昨今、さまざまな新製品がリリースされていて選択肢がますます増えました。ですのでリーズナブルなモデルの中にも良いものがいくつかあり、例えば税込5万円台のモデルにもお薦め機種が存在します。それらをお選びいただけば、工賃を含めて税込10万円以内に収まるケースは多いです」

◆将来的なシステム発展までも見据えるのなら、上級モデルが有利!

「なお、将来的なシステムアップも視野に入れられるのであれば、10万円オーバーのモデルがお薦めです。5~6万円台のモデルでは、スピーカーレイアウトを発展させたくなるとパワーアンプ内蔵DSP自体を買い替えなければなりませんから。

一方10万円を超えるモデルならリアスピーカーもコントロールできますし、フロント3ウェイへの発展も可能です。

ちなみに最近の車種の中には純正スピーカーがフロント3ウェイである場合もあり、そうであるとコントロールできるch数は10とか12が確保されているモデルでないと純正スピーカーのすべてを制御できません。次にどのようなおクルマに乗り替えるかはそのときになってみないと分かりませんから、先々まで長く使えるモデルが良いと思われるのなら対応力の高い機種を手にされた方が安心です。

お近くでしたらお気軽にお越しください。さらに詳しくご説明させていただきます。お待ちしています」

《text:太田祥三》

関連記事

  1. [音を良くするコツをプロが指南!]第27回 アンプDSPを導入すれば、システム構築の“ゼロスタート”が可能に!

    カーオーディオ特集記事
  2. [音を良くするコツをプロが指南!]第26回 やっぱり、費用対効果の大きさは「スピーカー交換」が一番!?

    カーオーディオ特集記事
  3. [音を良くするコツをプロが指南!]第25回 音の変わり幅&得られる感動がより大きいのは、「アンプDSP」の追加!

    カーオーディオ特集記事
  4. [音を良くするコツをプロが指南!]第24回 選択肢が増加中! 状況に応じて好みのやり方を選べる

    カーオーディオ特集記事

編集部ピックアップ

TOP