ランドローバーは、SUV『ディスカバリー』に、2つの新しい特別モデルを欧州で導入した。これらは同車の35年の歴史を称える「テンペスト」と「ジェミニ」と名付けられている。
最上位モデルとなる「テンペスト」は、1998年に発売された第2世代ディスカバリーの開発コード名から命名された。ボディカラーはシャレンテグレー、ヴァレジンブルー、カルパチアングレーの3色が用意され、ディスカバリー初となるマット保護フィルムが標準装備される。
ルーフにはカッパー調の「ペトラカッパーグロス」仕上げが施され、エクステリアの各所にも同色のアクセントが配される。22インチのダイヤモンドカットアルミホイールにもペトラカッパー調の塗装とグロスブラックのディテールが施される。
内装はシャドウアルミニウムの装飾とエボニーウィンザーレザーの拡張アップホルステリーで高級感を演出。Bピラー、スカッフプレート、プドルランプ、インテリアフィニッシャーには、パワーと動きを表現した独自の「テンペスト」グラフィックが配される。
一方、「ジェミニ」は初代ディスカバリーに搭載された革新的なTdiディーゼルエンジンのコード名から命名された。ディスカバリー初となるセドナレッドを含む6色のボディカラーが用意され、ナービックグロスブラックのコントラストルーフとの組み合わせが特徴だ。
21インチのダイヤモンドターンシルバー仕上げのスプリットセブンスポークアルミホイールを装備し、Bピラーバッジやスカッフプレートには双子の六角形をモチーフにした「ジェミニ」グラフィックが施される。
両モデルとも、最新のインジニウムD350ディーゼルエンジンを搭載。3.0リットル、350psのパワーと700Nmのトルクを発生し、48Vマイルドハイブリッドシステムと8速全輪駆動トランスミッションを組み合わせている。このシステムは減速時にエネルギーを回収・蓄積し、加速時に再利用することで、最大3500kgのトーイング能力を効率的に発揮する。
さらに全モデルで新しいホイールオプション、装備の強化、日常の家族の冒険を最大限に活かすためのアクセサリーパックが用意されている。
《text:森脇稔》