トヨタは3月13日、新型『クラウンエステート』を発売した。2007年に販売終了となって以来実に18年振りの復活となる「エステート」は、16代目「クラウン」シリーズの4番目として「クラウン群」を完成させるクルマとなる。
新型クラウンエステートでの一番の特徴はワゴンを意識したリアセクションだろう。力強く張り出したリアフェンダーや、長いリアエンドなどによって、力強い存在感を主張する。
また、大柄なボディに内包される570L(リアシート格納時1470L)という巨大な荷室も重要なポイントだ。この巨大な荷室はリアシート格納時に最大2mフルフラットスペースを有し、高い最低地上高も相まってレジャーやアウトドアなど様々なシーンで高い利便性を誇る。
フロントデザインでは、クラウンシリーズ共通となる大きなデイライトを用いたハンマーヘッドフェイスが強く主張しながらも、ボディ同色のグリルは上下で異なるメッシュパターンが近未来感を主張する。また、組み合わされる21インチアルミホイールがダイナミックさを演出している。
インテリアでは、クラウンシリーズ共通となって「アイランドアーキテクチャー」を採用しメーター・ディスプレイを水平に配置することで最小限の視線移動で必要な情報が得られるデザインとなっている。
足回りでは、後輪操舵システムDRSのセッティングや電子制御サスペンションの改良などで、後席の乗り心地に配慮し揺れの少ないストレスフリーな乗り心地を実現している。
搭載されるパワートレインは2.5Lハイブリッドと2.5Lプラグインハイブリッドの2種類が用意され、「クラウンスポーツ」、「クラウンクロスオーバー」に比べて出力の向上が図られると共に、プラグインハイブリッドモデルでは大容量バッテリーによって89kmのEV走行距離を実現している。
新型クラウンエステートの価格は、2.5Lハイブリッドの「エステートZ」が635万円から、プラグインハイブリッドの「エステートRS」が810万円からとなっている。
《text:園田陽大》