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“欲しい!”が展示されていた注目ブースをピックアップ…大阪オートメッセ2025

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“欲しい!”が展示されていた注目ブースをピックアップ…大阪オートメッセ2025全 85 枚写真をすべて見る

大阪オートメッセ2025(2月6~9日、インテックス大阪)では数多くのメーカーブースが出展した。その中でも注目のアイテムをリリースしたメーカーをピックアップしたので紹介してみよう。

◆快適すぎる車高調! ブリッツZZ-RLが30系&40系アルヴェルの走りを変える

サスペンションやブレーキ関連のパーツ群を幅広く展示したブリッツ。中でも注目のニューアイテムとなったのは、同社のサスペンションキットであるZZ-Rシリーズの新作となるZZ-RLだ。最大の特徴は乗り心地を重視したラグジュアリー志向のモデルである点。

これまで同サスペンションシリーズにはスポーツ志向のZZ-R C、ZZ-R BB、さらに手軽なZZ-Rをランアップしてきた。そんな役割分担の中でラグジュアリー志向の高品質モデルとして新たにラインアップに加わったのが新作のZZ-RLだった。

ブース中央にはトヨタ『アルファード/ヴェルファイア』用のZZ-RLが展示された。全長調整式車高調でありアッパーマウントは純正を利用するのも独特。さらにコイルスプリングを見ると従来モデルよりも巻径が大きいことがわかる。バンプラバーもソフトタイプを採用するなど徹底したコンフォート志向の味付けが施されているのが見た目からも伝わって来る。32段の減衰調整を備え3年間・6万kmの保証制度を採用するなど充実のスペックを備えたモデルなのも魅力だろう。20mm程度のダウン量を想定したこのモデル、程々のローフォルムを実現しつつ上質な乗り味をキープできるのが魅力のサスペンションキットとなった。

◆孤高のレーサー・能戸選手が挑んだ28時間! BAJA1000の全貌と次なる挑戦

JAOS(ジャオス)は昨年のBAJA1000でクラス優勝を果たしたレクサス『LX600』を展示。そこでドライバーである能戸選手にBAJA1000について話をうかがった。公式記録では28時間47分26秒のすべての行程を能戸選手がたった一人でドライブし(アイアンマンの称号が与えられる)、Stock Full(市販車無改造)クラスで優勝を果たした。なぜ能戸選手はたった一人で全行程を走りきるアイアンマンを目指したのだろう?

「2024年のBAJA1000のコースは849マイル(約1366km)の行程でした、一人で最初から最後までドライビングすることにこだわって、念願のクラス優勝を達成することができました。一人で走ることにこだわった理由は、“すべてのコースを自分で走りたい”という思いからでした。複数のドライバーで走ると部分的に知らない・未経験なコースがあるわけです。そうでは無くてBAJAのすべてを知りたい・走りたいと思ったのが理由です。28時間と聞けば長く感じるかもしれませんが、自分にとっては走るのが楽しくて、振り返ってみたら28時間経っていたという感覚ですね」

クラス優勝を果たしたJAOSそして能戸選手は次なる目標を掲げている。そのひとつが新たなマシンであるレクサス『GX500h』での挑戦だ。さらにチーム運営でも知見を広め次なる目標が見え始めている。

「チームの役割分担や運営なども含めてかなりわかってきました。今回はアメリカのチームとの協力で成り立っていたのですが、今後はオールジャパンのチーム編成を目指していきたいです。チームJAOSのポテンシャルをますます高めることを目指します」

チームJAOSの新たな挑戦はすでに始まっている。

◆アルパインがボディキット販売開始! ハイエース&ジムニー乗り必見の新展開とは?

アルパインのブースにはアルパインスタイルのコンプリートカーがズラリと展示され、オーディオメーカーのアルパインを知らないカスタムカー好きのユーザー層も含めて、多くの来場者を集めた。ブースに前面に置かれたのはトヨタ『ハイエース・ワイド』をベースにしたCarica WIDE(カリカ ワイド)。

標準ボディのカリカが登場して以来ワイドボディが待望されていた中での登場となった。角目4灯の独特なデザインは踏襲しつつワイドボディならではのバンパーが前方にせり出す立体的なデザインをまとめ上げていたのが好印象だ。

さらにもうひとつのトピックとなったのがボディキットの販売開始だ。これまでアルパインスタイルの各モデルはコンプリート販売のみだった。しかしボディキットでの販売が開始され、車両持ち込みでのパーツ取り付けにも対応が始まる。取り付けショップも全国のアルパインスタイルに加えて、取り扱いショップを増やす方向で検討が進んでいるという。現在はハイエースベースのカリカ ワイドに加えてスズキ『ジムニー』ベースの「ベアス」、ダイハツ『タフト』ベースの「ルイス」、スズキ『スペーシア』ベースの「サンディ」が、ボディキットの販売が可能なラインアップとなっている(順次拡大予定)。

その他、アルパインブースでは参考出品となった360°カメラが注目された。4つのカメラを使って車両を俯瞰や外側から立体的に見られるカメラとした。表示されるボディ&カラーを愛車にカスタマイズすることも可能。ADAS付きで発売が待たれるモデルとなった。

◆ジムニーの次はシエンタ&N-BOX! ダムドが仕掛ける最新コンプリートカー戦略とは?

ダムドは注目の新作のコンプリートカーを一挙に4モデルリリース。中でも気になるモデルとなったのはトヨタ『シエンタ』ベースの「Stuart(スチュアート)」だ。これまで軽カーベースのコンプリートカーを中心に展開してきた同社だが、新たに手がけたベース車はシエンタだった。

作り込みはかなり手が込んでいるこのモデル、フェンダー部分からオリジナルとなっているのは丸目ヘッドライトを美しく見せるため。丸目ヘッドライトには奥行きのあるベゼルデザインを施し、バンパー、ボンネット(被せタイプ)も新規でデザイン。かわいいミニフェイスを完成させている。

さらにホンダ『WR-V』をベースにした「Reverb(リヴァーブ)」はアメリカン4WDを思わせる縦型×スクエア形状のグリルを採用したのが見どころ。被せタイプのボンネットとグリル+バンパーを一体化した2ピース構造でシンプルなパーツ設定にしている。

軽カーベースではホンダ『N-BOX』ベースのコンプリートカーを2モデル投入した。「N-BOXカスタム」をベースにしたのが「Rodney(ロドニー)」。ぎらりとした厳つい系のフェイスを備えたのが特徴。テイストは欧州の高級SUVのそれ、ゴールドの差し色なども効果的に決まっている。グリルやバンパー部にあるゴールドパーツは、ただの塗り分けでは無く別体パーツとして質感を高めているのもこだわり。

一方「N-BOX」ベースの「Angie(アンジー)」は、これまでダムドが手がけてきた可愛さとアウトドアイメージを備えたデザイン。グリル上部にはマーカーをビルトインしてオーバーランダーのイメージをしっかり注入しているのも小技が利いている。

ブース出展はなかったもののスズキ『ジムニー・ノマド』ベースの「little G. ADVANCE」「little G. TRADITIONAL」「little D.」が開発中であることもボード展示された。四車四様のテイスト・コンセプトを持つ新コンプリートカー、新たなダムドの魅力を発揮するモデルとなった。

◆スエード調×レザーのいいとこ取り! ブリッドの新素材ヌグレが叶える理想のシートとは?

ブリッドでは新素材であるNUGRAIN(ヌグレ)を用いたシートであるえるエルゴスターが製品版(参考出品)として展示された。東京オートサロン2025でプロトタイプが発表され反響を呼んだ同モデルの正式リリースとなるモデルとあって多くの来場者に注目を集めた。

ヌグレはスエード調の表面・手触りを備えつつ起毛を備えない素材であることから、汚れにくく付着した汚れが染みこまない性格を持った素材として注目されている。表面がツルリとしたレザー調の表皮材であることからも掃除しやすいのもシート用としてはメリットとなる。

エルゴスターは、これまでもショルダー形状の張り出しを抑えたデザインなど、サイドサポートを程々のサイズに抑えることで乗り降りしやすさを確保したモデルとして幅広いユーザーに評価されてきたシリーズだ。

そんなエルゴスターに対してヌグレを用いたこちらのモデル、スエードイメージを生かしたデザインが取り入れられているのも特徴。シートの各部には変化を付けるためにステッチを積極的に採用。さらにシートバック部分には欧州高級車などで昨今用いられることも多いアーチ形状のステッチを採用するなど、高級イメージをそこかしこに取り入れたデザインとした。サイド部分にはビーガンレザーを部分的に用いることでSDGsにも力を入れる。発売までに最終的な調整が加えられる予定で、最新素材を用いたエルゴスターの正式リリースが待たれる。

◆“動”のスポーツV107 vs “静”のデシベルV553! アドバンが魅せた究極のタイヤ性能比較

ヨコハマタイヤのブースには同社の最高峰ブランドとなるADVAN(アドバン)の2モデルを中心とした展示が展開された。ひとつはアドバン「スポーツV107」、そしてもうひとつはアドバン「デシベルV553」だ。アドバンスポーツは高次元なクルージング性能を追求する“動”のイメージ。一方のアドバンデシベルは高い静粛性を備える“静”のイメージ。

双方の持つ特性をドライビングスタイルや車両に合わせてチョイスできるのがアドバンのメリットと言える。展示されたデモカーであるトヨタ『ハリアー』にはアドバンスポーツV107/アドバンデシベルV553を両サイドに履き分ける演出を行った。

アドバンスポーツは国産SUVにスポーツ性能を兼ね備えることができることをアピール。運動性能に加えてドライ、ウェット性能、さらには乗り心地を兼ね備えたアドバンスポーツV107はトータルバランスに優れたタイヤであり、国産SUVの魅力をさらに引き出すことができるタイヤであることをアピールした。

一方のアドバンデシベルV553はストレートに静粛性の高さドライブの快適性を高めることを示した。いずれもクルマがワンランクアップすることを体感できるタイヤであることがポイントになった。

ブースには松田次生選手の日産『スカイライン』も登場。こちらはよりストレートにアドバンスポーツのスポーツ性能を伝える展示となった。

《text:土田康弘》

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