三菱自動車は、コンパクトミニバン『デリカD:2』と『デリカD:2カスタム』の改良新型を発表した。2月13日に全国の販売会社より発売、車両本体価格は210万1000円から269万8300円となっている。
今回の改良は、ベース車であるスズキ『ソリオ』のマイナーチェンジに伴うもの。改良新型ではフロントデザインを一新し、「デリカD:2」は端正で伸びやかなデザイン、「デリカD:2カスタム」は力強く上質なデザインとした。パワートレインは、エンジンとCVTを刷新し、燃費性能と走行性能の両立を実現している。
安全機能面では、衝突被害軽減ブレーキシステム(デュアルセンサーブレーキサポートII)を採用し、車線維持支援機能を標準装備した。また、停止保持機能を追加したアダプティブクルーズコントロールや低速時ブレーキサポート、ブラインドスポットモニターなどの組み合わせにより、安全機能の拡充を図った。
エクステリアでは、「デリカD:2」はメッキの加飾を横方向に広げたフロントグリルにより、端正で伸びやかなデザインとした。「デリカD:2カスタム」は、フロントグリルをメッキとブラックの加飾により立体的な造形と上級感のあるデザインとし、サイズを超えた存在感を演出している。
インテリアは、「デリカD:2」ではインパネオーナメントをアイボリーからブラウンに変更し、落ち着いた雰囲気の室内空間を実現。「デリカD:2カスタム」では、エアコンサイドルーバーガーニッシュとドアガーニッシュをシルバーからチタンシルバーに変更し、上質感を向上させた。
パワートレインは、エンジンとCVTを刷新することで、燃費性能を大幅に向上させ、全車エコカー減税と環境性能割軽減対象となった。さらに、低速域での力強いトルクを発揮するセッティングにより、街中でのスムーズな加速性能を実現し、日常の走行シーンでも扱いやすさと快適性を両立させている。
安全機能では、予防安全技術「三菱e-Assist」の機能を強化。ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせにより、検知対象を車両や歩行者、自転車、自動二輪車とし、交差点での検知にも対応した衝突被害軽減ブレーキシステムを全車標準装備した。
このほかにも、電動パーキングブレーキやブレーキホールドを採用したほか、快適装備を充実させている。
《text:森脇稔》