セルスターは、東京オートサロン2025において、新製品となるセーフティレーダー3機種を発表・展示していた。このレーダーは日本無線の速度取り締まり機のレーダー、JMA520/401の電波に対応したものだ。この魅力的な製品群をセルスター工業 代表取締役社長 勝永 直隆氏に紹介していただいた。
最新取締に対応する国産レーダー探知機の登場
来月発売予定の新製品として発表されていたのは、3.97インチ大画面でタッチパネル対応の「AR-925AW」、3.2インチのボタン操作タイプの「AR-125A」、そして270mmのワイド型ハーフミラータイプの「AR-525MW」の3種で、AR-925AWは来月発売予定。残りの2機種については順次発売される予定だ。
JMA520/401取り締まり機に対応するレーダー製品は、AR-925AW以外にも存在するが、セルスターは国内設計だけでなく国内工場での製造にこだわっており、今回も開発に時間をかけて高い性能・品質を目指したモデルとなっている。とくにアンテナ性能を見直し、広角での受信性能をもちながら誤報を減らす精度を保っている。
JMA52/401のレーダーは、主に一般道での取り締まりで利用されている。セーフティレーダーというと、高速道路のオービスに対応するものが多かったが、現在は一般道での移動式のレーダーが増えている。その理由は、近年通学路での暴走事故、児童や生徒の列に車が突っ込む事故が社会問題になっていることも関係している。住宅地や通学路での取り締まりが増えている。これらの道では、普段から注意して走行すべきだが、セーフティレーダーがあれば、より注意喚起になる。セーフティレーダーは、レーダー波を受信して警報するだけでなく、GPSによる位置情報から事故発生多発エリアや危険エリアを知らせてくれるのだ。
進化を続けるドライブレコーダーにも最新版がラインアップ
CS-2000SMはデジタルインナーミラータイプのドライブレコーダーの新製品もあった。ボタン操作タイプでミラーが指で汚れることがない。2カメラで前後の録画ができるタイプだ。カメラは本体内蔵ではないが、鮮明で明るい録画が可能だ。リアカメラがミラー内蔵ではなく別付けのため、車内が映り込むことがない。ミラータイプは、オリジナルのミラーに取り付けるタイプとなる。
CS-364FHは、180+180°の360°カバーするドライブレコーダーだ。これは本体とカメラが一体化したオーソドックスなモデル。2カメラで画像の歪みが少ないのが特徴だ。CS-691FHは、ディスプレイがないドライブレコーダーで、前方と車内を同時に撮影する。夜間、暗い場所でも鮮明に録画が可能。ディスプレイがないタイプの車内撮影ができるドライブレコーダーは、タクシーなどによく採用されているという。
もしもへの備えやアウトドアで活躍するインバーター&バッテリーも展示
ドライブレコーダーやレーダー探知機が主力製品のセルスターだが、創業から40年を超える事業の中には、DC/DCコンバーター、ACインバーターやバッテリー製品も手掛けている。近年のアウトドア人気や、災害時の非常電源としてバッテリー製品の需要の高まりから、ポータブル電源なども用意している。
PDL-300はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使ったポータブル電源でAC100VのほかUSB電源もとれる。最大出力300W。重量が4.8kgと軽量なのでちょっとしたアウトドアに重宝する。
同じLFPバッテリーをLJP-9600はユニークだ。ドリンクホルダーに収まる円筒形の小型バッテリー(9600mAh)。USBポートがついており、モバイルバッテリーとしても使えるが、BTスピーカーの機能もついている。LJP-9600の特徴は、モバイルバッテリーの機能ではない。ジャンプケーブルがついており、バッテリー上がりのときの非常バッテリーとして使えるし、USBポートやBTスピーカーにも使えるという製品だ。
変わった製品ではAC100VからDC12VとDC5Vがとれる電源装置(TE-100S)。12Vはシガーソケットと陸式ターミナル(バナナチップやクワガタケーブルを繋ぐことができる)。5VはUSB端子(2.4A)から取り出す。ようは家庭用電源装置。事業者がカーナビやカーオーディオの展示やデモに使うことが多いという。普通の家庭なら、車から取り外したカーオーディオを自宅で使いたいときに役にたつアイテムだ。
カーライフをより安心・安全に導いてくれるセルスター工業の製品詳細はこちら《text:中尾真二》