2024年9月に愛知国際展示場で開催されたA-MESSE JAPAN 2024。屋内の展示スペースに加えて屋外スペースではドリフトも催されるなど盛りだくさんな内容となった。エントリー車の中でも気になる車両が多かったBMW『M4』をピックアップして取材を実施した。
◆大人の雰囲気、シックにまとめきったスタイリング
落ち着いたダークカラーのBMW『M4クーペ』(F82)に対して、フロントリップやサイドエアロを備えたスタイリングでトータルバランスを重視したカスタムスタイルを作り上げたこのこちらの車両。ロワードフォルムもセンス良く決まりやり過ぎない大人のシルエットを作っている。
アクラポビッチのエキゾーストを備え、リアビューにも本気の香りを漂わせている。ホイールにはBBSのRS-IIをチョイス。19インチサイズでバランスを重視しつつ、フェンダーをしっかり被せるセッティングは外さないところもM4カスタムのお手本的存在となった。
◆無駄なく仕上げ、ホワイトで統一したシンプルクリーン仕様
ホワイトボディに対してカーボンパーツを随所にちりばめたコーディネートが印象的なBMW M4クーペ。M4の純正カーボンボンネットに対してエアスクープを備えフォルムもスポーティそのもの。
ホイールにチョイスしたのはrotiformのSFO、3ピース鍛造モデルである同ホイール、5本のツインスポークはリム側で中空にフローティングする構造で圧倒的個性を発揮している。ブラッシュド系のカラーリングが外装の各部に施されたカーボンパーツとの相性も絶好。ホワイト×カーボン×ブラッシュドのカラーコーデもズバリ決まっていた。
◆シンプルでスタイリッシュな仕様でもゴールドホイールで差をつける
ホワイトのボディにカーボンリップを配したスタイリングでスタイリッシュなシルエットを作ったBMW M4クーペ。リアにも4本出しマフラーをサポートするように配置されたカーボンデフューザーを備えサイドとも含めてボトムまわりの統一感を引き出している。
そんなボディにひときわ映えるのがゴールドカラーのAGIO Precisioneのホイール(20インチ)。放射線状に伸びるヒネリを加えたスポークが鍛造らしいエッジの効いた質感の高いスタイリングとなった。
◆大型GTウイング+ムチムチタイヤ、イケイケな本気仕様
2本足のウイングやリップ、サイドステップ、さらには大型リアデフューザーを備えたスポーティを強く意識するBMW M4クーペ。フロントフェンダーにもカーボンエアスクープを設けるなど、徹底したカーボンコーディネートが施される。
ブルーのボディカラーとも相まってイケイケな走りを想像させるエクステアリアを完成させた。足まわりには本気走りを意識してレイズ・ボルクレーシングのTE37 S-Plus(18インチ)をチョイス。ボディに合わせたブルーカラーをコーディネートしているのも見どころのひとつとなった。
◆締まったグリーン、美しいホイールとのコントラスト
マットグリーンにボディラッピングされたBMW M4クーペ。カーボンパーツやホイールのカラーリングも相まって、カラーコンビネーションの妙が見どころのクルマとなった。
グリーンのボディとのコントラストが美しいのがD2ホイール。オーダーカラーで微妙な色合いを表現、ブラッシュドのリムでアウトラインを明確にした点も含めて足もとをキリリと引き締めている。
エンドレスのキャリパーを装備してストッピングパワーもしっかり強化。ボトムを彩るカーボンパーツはそこそこボリューミーなのもただの大人しいクルマで終わらせていないポイントだろう。
◆レーシーさ満点な本気仕様のM4、スポーティの高み
印象的なレーシングウイングを備えたBMW M4クーペ。フェンダーには印象的なエアアウトレットを設ける。ボトムのカーボンパーツとの相まって走りを予感させるスポーティなエクステリアコーディネートが施された。
足もとにもこだわりいっぱい、チョイスしているのはBBSのRI-A(18インチ)をチョイス。本格モータースポーツにも適する本気仕様のホイールをあえて選んだ点もこのクルマの製作思想が反映している。スタイリングも走りも楽しむオーナーの思いがこもった一台となった。
《text:土田康弘》