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[サウンド制御術・実践講座]第4章「タイムアライメント編」 正確な距離測定と音量バランス設定が成功の鍵!

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「タイムアライメント」の設定画面の一例(フォーカル・FSP-8)。全 1 枚写真をすべて見る

車内には音響的な不利要因がいくつかある。しかし「サウンドチューニング機能」を活用するとそれら不利要因への対処が可能となる。ただしその操作は簡単ではないので、本命のチューニングはプロに任せた方が良い。でもそれと並行して、自分でやっても楽しめる。

当連載ではそれを推奨し、設定法を解説してきた。今回はその最終回として、“本格型”の「タイムアライメント」の設定におけるコツを紹介していく。

なお“本格型”の「タイムアライメント」とは、フロントスピーカーが2ウェイであった場合に、ツイーターとミッドウーファーとを個別にコントロールできるもののことを指す。

で、このようなタイプの「タイムアライメント」の設定においてはまず、各スピーカーまでの距離を正確に測ることがコツとなる。例えば右のツイーターまでの距離を測るときには、右の耳の位置からツイーターまでの距離を人に手伝ってもらいながら正確に、そしてメジャーをツイーターにぶつけないように気をつけながら測定しよう。

そしてミッドウーファーまでの距離を測る際には、「音の通り道の距離を測ること」が重要となる。例えばミッドウーファーがドアパネルの内部に装着されている場合には、ミッドウーファーから放たれた音はまずはドアパネルの外に出てそこから耳の方にも飛んでくる。なので右のドアスピーカーまでの距離を測る際には右耳からスピーカーがあるあたりのドアパネルまでの距離を測り、さらにパネル面からスピーカーまでの距離も足さなければならない。

かくして正確な距離を測りその値を「タイムアライメント」の設定画面にて入力したら、“本格型”ではまず左右それぞれでツイーターとミッドウーファー間での微調整を行い、その上で左右の微調整を行おう。

で、ツイーターとミッドウーファー間での微調整を行う際には、音量バランスを整えることも重要となる。音量バランスが整うと、エアコン吹き出し口あたりに現れる音像がシャープになりさらには情報量も上がる。このように音像がどこに現れるか、そしてシャープになるか、このあたりに注力しながら微調整を行おう。

ところで微調整をする際には、低音から高音までがしっかり録音されているモノラル音源を使うと作業がしやすい。参考にしてほしい。

さて「サウンドチューニング」は、どのように操作するとどう音が変わるのか、その経験則を積み上げることが上達の鍵となる。楽しみながら試行錯誤を繰り返し、自分なりの設定術を掴み取ろう。ぜひともトライを♪

《text:太田祥三》

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