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[音響機材・チョイスの“勘どころ”]Part3「アンプ内蔵DSP編」導入時には、注意すべきポイントがある!?

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「パワーアンプ内蔵DSP」の一例(アークオーディオ・PS8-50)。全 1 枚写真をすべて見る

愛車のサウンドシステムをバージョンアップしたいと考えているドライバー諸氏に向けて、それを実行に移そうとするときに役立つ製品情報をさまざま発信している当コーナー。現在は「パワーアンプ内蔵DSP」に焦点を当てている。今回は、導入の際の注意点を説明していく。

さて、前回の記事では、「パワーアンプ内蔵DSP」の導入が向いているケースについて説明した。これは、システムを手軽に高度化できる便利アイテムでありどのような車種でも有効的に使えるが、純正メインユニットを換えづらい車種、さらには純正システムに「DSP」が組み込まれている車種で特に力を発揮する。それらではシステムアップをし難いが、「パワーアンプ内蔵DSP」を用いればそれが可能となるからだ。

しかし、そうするにあたっては注意すべきポイントがいくつかある。

ちなみにいうと、純正メインユニットの使用を考えなければ話はシンプルだ。スマホ等の外部機器をソースユニットとして用い、その後段に「パワーアンプ内蔵DSP」を組み込みスピーカーを接続すれば、純正オーディオとは別系統の独立したカーオーディオシステムを完成できる。

しかしそうすると、純正メインユニットが使えなくなる。それがナビであればルート案内の音声が聴こえなくなり、ラジオやテレビチューナーの音声も楽しめなくなる。しかし、純正メインユニットのスピーカー出力を「パワーアンプ内蔵DSP」の「ハイレベルインプット」へと接続すれば、そうはならない。そうすれば、純正メインユニットもそれまでどおりに使用可能だ。

でも、純正メインユニットのスピーカー出力を入力する作業は簡単ではない。特に「DSP」が組み込まれている純正オーディオシステムが搭載されている車種では、各スピーカーへと送り込まれる信号はすでに帯域分割されているので、すべての配線から信号を取り込む必要がある。そしてそれらを一旦フルレンジの信号へと合成し直し、さらにはチューニングされている状態をフラットな状態へと戻したい。なのでそのようなことが可能な「パワーアンプ内蔵DSP」を使うなり、そのようなことを実行できる外部機器を導入するなりしなくてはならない。

そして、配線作業がそもそも困難だ。純正のさまざまな機能が使えなくならないように純正配線の現状を解析した上で、不備なく作業を完成させる必要がある。特に、緊急通報システムが組み込まれている場合には、配線をいじることで同システムが機能しなることもある。それは避けたい。

なので「パワーアンプ内蔵DSP」の導入は、技術と経験のある「カーオーディオ・プロショップ」に依頼すべきだ。

今回は以上だ。次回からはこの選び方のポイントを説明していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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