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[音響機材・チョイスの勘どころ]メインユニット…大画面“ディスプレイオーディオ”という選択肢

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アルパイン・DAF11Z全 1 枚写真をすべて見る

カーサウンドシステムを進化させたいと考えているドライバーに向けて、カーオーディオユニットのチョイスの“勘どころ”を解説している当連載。現在は市販「ディスプレイオーディオ」のトレンド分析を展開している。今回は、アルパインのラインナップを見ていく。

さて、「ディスプレイオーディオ」を豊富にラインナップする大手国産カーエレクトロニクスブランドは、これまでの記事でも説明してきたとおりカロッツェリアとアルパインの2社だ。というわけで今回から2回にわたっては、アルパインの製品群のカーオーディオメインユニットとしての実力を分析していく。

なおアルパインは、「ディスプレイオーディオ」を2ライン持っている。1つはハイグレードラインとなる『Zシリーズ』で、もう1つがスタンダードラインとなる『Vシリーズ』だ。そしてアルパインの「ディスプレイオーディオ」は、機能が充実していることに加えて大画面モデルがあることも特長だ。市販機で最大級サイズとなる11型モデルも用意する。「大きいモデルが良い」となれば、アルパインが候補の上位に浮上する。

では、同社の2ラインの主な違いを説明していこう。まず画面サイズ展開は同様なのだが(それぞれ11型フローティングモデルと9型フローティングモデル、そして7型モデルとを用意)、『Zシリーズ』は7型モデルも本体サイズが1DINのフローティングモデルで、対して『Vシリーズ』の7型モデルは本体サイズは2DIN(非フローティングモデル)だ。

続いては音響性能の違いを説明していこう。まず『Zシリーズ』はハイレゾ音源の再生が可能だが、『Vシリーズ』は不可だ。そしてサウンドチューニング能力においては、『Zシリーズ』はイコライザーが「13バンドパラメトリックEQ」であるのに対し、『Vシリーズ』は「5バンドグラフィックEQ」だ。

この違いは結構大きい。『Zシリーズ』のそれが図抜けて高性能だからだ。こちらではバンド数が13と多いことに加えて、“パラメトリック”タイプなので、各バンドの周波数帯と操作して影響がおよぶ範囲を任意に設定できる。つまりより詳細な周波数特性の補正を行える。

とはいえ、その他のサウンドチューニング機能はほぼ同様だ。サブウーファーを導入する場合にフロントスピーカーとサブウーファーとの再生範囲の役割分担をさせられるクロスオーバー機能を搭載し、前後左右のスピーカーから放たれる音の到達タイミングを整えられるタイムコレクション(タイムアライメント)機能も搭載している。なのでともに一般的な「メインユニット」と比べて、チューニング性能は優秀だ。

今回は以上だ。次回はアルパインの「ディスプレイオーディオ」のその他の特長を解説していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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