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BMW『X2』新型、小型SUVクーペが2代目に…「M35」は317馬力ターボ搭載

自動車ニュース

BMW X2 新型の「M35i xDrive」全 20 枚写真をすべて見る

BMWは10月11日、小型SUVクーペ『X2』の新型を欧州で発表した。ワールドプレミアは、「ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)」を予定している。

◆『X1』新型と明確な差異化が図られた表現力豊かなデザイン

新型X2は、2世代目モデルだ。新型は車台を共有するコンパクトSUVの『X1』新型との明確な差異化が図られており、表現力豊かなデザインを追求する。ダイナミックに伸びたボディラインとボリュームのあるボディ表面の処理も、新型X2の特長だ。新型X2の全長は従来モデルから194mm拡大して4554mm、全幅は21mm拡大して1845mm、全高は64mm拡大して1590mmになった。さらに、ホイールベースも2692mmに拡大され、トレッドが広くなったことにより、5名乗りの室内とトランクのスペースが拡大した。新型X2のトランク容量は560リットル。後席を折りたためば、最大で1470リットルに広がる。

直立したフロントエンドは、自信と存在感を強調するデザインだ。スリムなLEDヘッドライトと、六角形のBMWキドニーグリルを採用した。このフロントグリルは、プレミアムコンパクトセグメントとしては初めて、光るキドニーグリルの「BMWアイコニック・グロー」をオプションで装備することができる。また、眩惑を抑えたマトリックス・ハイビームを備えたアダプティブLEDヘッドライトもオプションで選択できる。

途切れることなくリアエンドへと流れるルーフラインは、スリムなクーペシルエットとプロポーションを生み出し、BMWの「スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)」の特長的なスタイルとなっている。リアでは、大きくフレアしたホイールアーチと筋肉質なショルダーが前面に押し出された。スリムなテールライトやガーニースタイルのスポイラーが装備されている。

◆「BMWカーブド・ディスプレイ」を備えたインストルメントパネル

新型X2のインテリアは、モダンプレミアムな雰囲気の中に、スポーティなテイストが盛り込まれている。「BMWカーブド・ディスプレイ」を備えたインストルメントパネルや、コントロールパネル一体型のフローティングアームレストが特長だ。センターコンソールの前側には、2つのカップホルダーと、間接照明やワイヤレス充電機能を備えたスマートフォントレイが装備されている。

新開発のシートは、標準の布張りシートに加えて、レザーに似た特性を持つ人工皮革「ヴェガンザ」や、キルティングが施されたレザー「Vernasca」が用意されている。また、スポーツシート、メモリー機能付き電動シート、ランバーサポート、マッサージ機能も選択できる。静粛性や乗員保護性能もさらに向上しており、運転席と助手席の間にもエアバッグを標準装備した。

新型X2には、「クイック・セレクト」アクセス技術を採用した最新の「BMW iDrive」が搭載されている。「BMWオペレーティング・システム9」をベースにしており、BMWカーブド・ディスプレイや音声アシストの「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」も採用された。タッチスクリーンや自然言語によって、操作が行える。また、BMWオペレーティング・システム9は、カスタマイズ可能なデジタルサービスを、新車購入後に追加することにも対応している。

◆高性能な「M35i xDrive」は0~100km加速5.4秒

新型X2には、高性能な「M」モデルとして、「M35i xDrive」が設定された。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンには、Mツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用し、最大出力は欧州で300hp/5750rpm、米国やその他の市場では317hpを獲得する。最大トルクは欧州仕様の場合、40.8kgm/2000~4500rpmだ。BMWによると、最新世代エンジンの中で、最もパワフルな4気筒ユニットになるという。

トランスミッションは7速ダブルクラッチの「ステップトロニック」。駆動方式は4WDの「xDrive」だ。0~100km加速5.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

アダプティブMサスペンションをはじめ、M専用のシャシーテクノロジーを採用した。内外装はMモデルらしい仕上げ。水平バー付きのBMWキドニーグリルをはじめ、ツインエグゾーストテールパイプや、20インチのMアルミホイールを標準装備した。オプションでMスポーツシート(イルミネーションMロゴ付き)、Mコンパウンドブレーキを用意している。

《text:森脇稔》

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