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[音響機材・チョイスの“勘どころ”]Part1「スピーカー編」「取り付け工賃」は、なぜかかる?

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市販スピーカーの一例(ビーウィズ・ルーセント シリーズ)。全 1 枚写真をすべて見る

愛車のサウンドシステムの性能を上げることに関心を抱くドライバー諸氏に向けて、カーオーディオ製品の選び方の勘どころを解説している当コーナー。まずは「スピーカー」選びのポイントを説明している。

さて今回からは、「スピーカー交換」をする際の予算について解説していく。普通買い物をする際には製品代を予算として計上すれば良いのだが、「カースピーカー」の場合は製品代にプラスして「取り付け費用」も計上しておかないと、欲しい製品に手が届かなくなることもある。

さて、「スピーカー交換」をしようとするとき、取り付け費用はどのくらいを計上しておけば良いのだろうか。ケースバイケースなので具体的な金額は記せないが、内訳としては大体以下のような費用がかかる。まずは単純に「取り付け作業代」がかかり、それに加えて「配線代(ケーブル代)」、「インナーバッフル代」、「デッドニング代」、これらが別途必要となる。

ちなみにホームオーディオのスピーカーを購入する場合には、「ケーブル代」は必要に応じてかかってくるが、それ以外の費用は基本的にはかからない。なぜなら、スピーカーが製品として完成されているからだ。しかしカー用のスピーカーはスピーカーユニットが裸の状態で売られていて、それを車両に取り付けないことにはスピーカーとして完成しない。つまり「取り付け作業」は「スピーカーを作る作業」であり、スピーカーを作る作業には部材も必要となる。その作業と部材にも予算が必要となる、というわけだ。

では、列挙した費用の中身をさらに詳しく説明していこう。今回は「配線代」について考察していく。なおこれについては、ある程度省予算化も可能だ。純正ケーブルを活用するという手もあるからだ。しかし、純正ケーブルを活用するにしても、多少なりとも市販ケーブルが必要となるケースは多い。

例えば純正スピーカーがフルレンジタイプで、交換するスピーカーが「セパレート2ウェイスピーカー」だとしたら、音楽信号を高音と中低音とに分割する「パッシブクロスオーバーネットワーク」からツイーターまでのケーブルはそもそも存在していない。その分は絶対的に新規にケーブルが必要となる。

ところで、純正ケーブルはかなりチープだ。ゆえに音質性能があまりよろしくない。なのでせっかくスピーカーを交換するのであれば、ケーブルも市販品に換えた方が高音質を得やすくなる。市販ケーブルは廉価なものでも、純正ケーブルと比べての性能差は顕著にある。なのでケーブル代はある程度みておくべきだ。参考にしてほしい。

今回はここまでとさせていただく。次回はそれ以外のコストについて説明していく。次回の当コーナーも、お読み逃しのなきように。

《text:太田祥三》

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