アクセスランキング

Pro Shop インストール・レビュー トヨタ ランドクルーザープラド(オーナー:片桐裕介さん) by サウンドステーション SUBLIME 前編

カーオーディオカーオーディオ特集記事

4WDをこよなく愛する片桐さんが、あえて選んだ70系のトヨタ『ランドクルーザープラド』。純正ではちょっぴり手薄なオーディオパートを少しずつ着実にグレードアップ。群馬県のサウンドステーション SUBLIMEと力を合わせて70プラドに合わせたインストールと好きな音作りを実践した。

◆荷室のスポイルを避けるために後席足もとに
ラックをワンオフしてパワーアンプをビルトイン

クロカン4WDが好きでプラドを2台乗り継ぎ、さらには『ランクル100』もキャンピング架装して所有しているという片桐さん。中でも現在のメインカーとなっているのは70系プラド、これまでにも少しずつオーディオのグレードアップを実施し、純正状態だと手薄だった70プラドのサウンド面を充実させ続けている。

システム的な進化やインストール面での工夫なども込めているのがこのクルマの特徴。まずは注目したのは普段使いやレジャーユースを考えてデッドスペースを効率良く使ったパワーアンプの設置方法だ。フロントスピーカー用に用いるのはカロッツェリアのパワーアンプRS-A99Xだ。今となっては大型の部類に入るパワーアンプなので、十分な取り付けスペースが必要。しかし冬になるとこのクルマでスキーに出かけることが多いオーナーなので、ラゲッジをスポイルするのは避けたかった。

そこで注目したのが助手席後方の後席の足もとスペース。フロア部分にアンプラックをワンオフしてパワーアンプを設置。アンプの上部にはしっかりした天板も施して後席の利用も可能にしている。天板は脱着式で十分なメンテナンス性も確保している。

◆もう一台のパワーアンプは助手席下へ収める
シートレールの間に縦置きするアイデア取り付け

もう一台のパワーアンプであるカロッツェリアのPRS-D700はサブウーファーをドライブする目的で設置されている。小型アンプだが、こちらもデッドスペースを上手に使った取り付けが施され、ラゲッジスペースをスポイルしないというコンセプトをしっかりと守った取り付けとした。

取り付け場所は助手席のシート下。後席の足もとフロアには先に紹介したRS-A99Xをインストールするが、その直前部分にあたる助手席シートレールの間にPRS-D700が縦置きしてインストールされている。シート下にあるわずかな隙間を見つけて、ここにアンプに合わせたフロアボードを設置。パワーアンプにピッタリサイズのスペースにPRS-D700を取り付けたスタイルもシンプルで美しい。

2台のパワーアンプを後席のフロアと助手席下に取り付け、ラゲッジをスポイルせずに充実のシステムデザインを実現した。70系プラドの内装各部を知り尽くしたショップとオーナーが、ユニットに合わせてデッドスペースを見つけ出した上で、ワンオフを駆使して作り上げたアイデア満載のインストールとなった。

◆人工大理石などを用いた設置スタイルで
質の高い低音再生を手に入れたサブウーファー

片桐さんの70プラドのもうひとつの見どころはラゲッジに設置されたサブウーファーだ。ユニットとして用いられているのはサブウーファーとして定番のひとつになっているカロッツェリアのTS-W1000RS。

そんなサブウーファーの取り付けで見どころとなっているのはラゲッジの片隅に設置されるエンクロージャーの設置スタイル。エンクロージャーを設置するラゲッジフロアには人工大理石を取り付けている。さらにエンクロージャーにはインシュレーターを用いた強固で精度の高い設置としている点も見どころ。インシュレーター&人工大理石を用いることでムダな振動を除去し、質の高い低域再生を実現するための手の込んだ取り付け方法と言えるだろう。

大のカロッツェリア好きである片桐さんは、パワーアンプ、サブウーファーなどのスピーカー類を含めて、ユニットのすべてをカロッツェリアで統一。好みのサウンドで車内を満たすことも目的通りにこなしている。次回の後編ではAピラー加工などに独自の工夫を込めたフロントまわりのインストールを紹介していくので要注目だ。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《text:土田康弘》

編集部ピックアップ

TOP