5月28日、道の駅 多々羅しまなみ公園(愛媛県今治市)にて開催された『2023/22th 中四国オートサウンドフェス』リポートの後編をお贈りする。今回も、カーオーディオ専門サイト『PUSH ON! マイカーライフ』の登録店よりエントリーした注目車両を紹介していく。
各車に搭載されていた機材の顔ぶれと、サウンドインプレッションとを、詳細にお伝えする。
◆トヨタ ノア(オーナー/Tさん)by Jクラブ
3年前にこのクルマを手にしてから本格的にカーオーディオを始めたというTさん。以前から興味を持ちつつも前の愛車は機材を積みにくい車種だったために断念。しかしクルマを替えて「このクルマなら」とシステム構築を開始した。機材の布陣は以下のとおり。
ソースユニットにアイバッソオーディオのDAPを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAを選択。パワーアンプにはクワトロリゴのA級2ch機×3台を使用。スピーカーはツイーターとミッドレンジがカロッツェリアの7.3cm2ウェイハイレンジスピーカー、ミッドウーファーがサウンドサスペンションのアマネだ。試聴してみると、サブウーファーレスながらも低域にどっしり感がある。中高域は余韻が美しく艶がありコクもある。充実した音色が楽しめた。
◆ホンダ シャトル(オーナー/福見敬史さん)by ウェイブトゥポート
福見さんはクルマに乗り始めた27年前からライトにカーオーディオを楽しんできたとのことだが、2018年の暮れに、前から気になっていたウェイブトゥポートを訪れ本格的なシステム構築を決意。そうして当システムを昨年末に完成させた。機材の陣容は次のとおりだ。
ソースユニット兼プロセッサーとしてザプコのモデルを使い、パワーアンプはクワトロリゴのA級2ch機×1台+AB級2ch機×2台、さらにサブ用としてアークオーディオのモデルも使用する。フロントスピーカーはブラム、サブウーファーはモレルだ。試聴してみると、まずは低域の厚みが好印象。そしてサウンドステージの立体感も上々。ボーカルのフォーカスもしっかりしている。その上で全体的に深みがあり、楽曲の世界に引き込む力も強かった。
◆ホンダ レジェンド(オーナー/舛井孝充さん)by ジパング
カーオーディオ歴はもう25年になるという舛井さんは、2001年から乗っているというこのホンダ『レジェンド』で参戦した。搭載機材は以下のとおりだ。
ソースユニットとしてソニーのウォークマンを使い、プロセッサーにはリゾルトのT-DSPをチョイスしている。パワーアンプはクワトロリゴのモデルで固めた。A級2chモデル×2台+AB級2chモデル×2台を使用している。フロントスピーカーはモレルで揃えた。ツイーターがピッコロ2、ミッドレンジがCDM880ll、ミッドウーファーがイレイトカーボンだ。サブウーファーには長きにわたり愛用しているMBクォートを使用している。試聴してみると、正統的なHi-Fiサウンドが展開されていた。高域は繊細で中域は充実し低域も太く厚い。クリア感も高く、帯域バランスも良好だった。
◆トヨタ 86(オーナー/Iさん)by シンフォマージ
Iさんは、去年の6月にシステムを積み始めたというトヨタ『86』で参戦した。なおIさんが本格的にカーオーディオを楽しむようになったのは当車から。良い音が聴きたいという一心でシンフォマージの門を叩いた。搭載機材の内訳は以下のとおりだ。
ソースユニットとしてiPod touchやアゼストのCDデッキを使い、DSPとしてカロッツェリアのディスプレイオーディオを使用。パワーアンプにはホームオーディオ用の真空管アンプ等を活用し、スーパーツイーターやツイーター、ミッドウーファーにも20cmペーパーコーンモデル等のホーム用の機材がセレクトされている。こだわったのは「リアルな鳴りっぷり」とのことだ。その音は、きめ細やかでかつ力強い。表現力も高かった。充実したステレオサウンドを満喫できた。
《text:太田祥三》