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比較! アウトドアに似合う軽自動車…スズキ『ジムニー』×ダイハツ『タフト』×スズキ『スペーシアギア』

自動車ニュース

アウトドアを楽しむのにいい季節がやってきた。

緑の森のなかのキャンプ場やせせらぎが聞こえる川辺でのテントキャンプは、非日常を味わうことができ、ファミリーで楽しめる手軽なレジャーだ。こうした場所に似合うのがアウトドア派の軽自動車。最近はアウトドアを意識したモデルが各メーカーからリリスされていて、キャンプなどのシチュエーションにピッタリ。

だが、クルマ選びでは悩んでしまうことが多い。自分のキャンプスタイルに合っているのはどのモデルがいいかわからない場合があるからだ。そこで今回はアウトドア派にオススメの軽自動車を2グループに分け解説していきたい。まずはスズキジムニー』、ダイハツタフト』、スズキスペーシアギア』の3台。

◆本格的なラフロード走行もOKなジムニー

この3台は方向性がまったく異なるモデルといっていいだろう。ジムニーは本格的なラフロード走行がこなせる、クロスカントリーとしての性能が突出しているモデル。軽自動車としては唯一無二といってもよく、大型SUVのトヨタ『ランドクルーザー』が走破できないようなひどいコンディションの路面でも、軽さを武器にして走り切ってしまう実力の持ち主だ。キャンプなどのアウトドアの相棒としては心強く、河川敷のキャンプ場でもスタックする可能性が少なく、安心して移動できる。

ジムニーはすべてのグレードが4WDで、搭載エンジンもターボのみのため、どのグレードを選んでも走破性に大きな差はない。オススメは最上級グレードのXC(180万4000~190万3000円)。5速MTと4速ATを選べるがラフロードの走りを楽しみたいなら5速MTがいい。ほかのクルマではいけないような場所もジムニーなら安心していくことができる。XCはLEDヘッドライトやLEDポジションランプを装備するが、1つ下のXLグレードはハロゲンライトになってしまう。荷室は広くないため2人でのキャンプに向いていて、後席を倒せばキャンプ道具などを制裁するのに不満はない。

◆キャンプ場までの移動が楽しくなるタフト

タフトは直線基調のエクステリアデザインが特徴。四角いボディはSUVらしさがあり、頑丈なイメージを与える。ハイト系やスーパーハイト系のSUVテイストのモデルと明らかに違っていて、上級SUVを思わせるデザイン性の高さだ。しかもタフトは全グレードにスカイフィールトップと呼ぶ大型のガラスルーフが標準装備されている。もたろんスーパーUV&IRカット機能でシェードも備えているため、日焼けの心配はないしシェードを閉めれば暑さもしのげる。

後席に座る子供が喜ぶのは確実だ。キャンプ場までの移動が楽しくなり、森のなかの道を走れば青空と木の緑のコントラストにうっとりしてしまうはず。また、夜の都会を走るとスカイフィールトップから美しい夜景が楽しめる。オススメグレードは、特別仕様車のGターボ ダーククロム ベンチャーの4WD(180万4000円)。4WD機構に特別な仕掛けはないが、最低地上高が190mm確保されているため河原を移動してもフロアを打つ心配が少ない。後席はスライド機構がないため、4人分のキャンプ道具を荷室に積載するのは工夫がいる。もちろん後席を倒せば十分なスペースを確保でき、アウトドアを楽しめる。

◆カテゴリーを牽引するスペーシアギアならではの機能

スペーシアギアは、スーパーハイト系のアウトドア仕様の火付け役だ。スペーシアはファミリー向けのミニミニバンとして好評だが、空前のアウトドアブームでアウトドア仕様のスペーシアギアを出したらヒット。その後、軽自動車にこうしたアウトドアに似合うテイストのもでるがグッと増えた。

スペーシアギア最大の特徴は、スライドドアを装備することと小さなことでも乗り降りがしやすい低床であること。これは子育てファミリー層にとっては重要なポイントで、オートキャンプ場でもサイトにクルマを駐車できるところなら、リヤスライドドアを開けておけばちょっとした部屋として使える。急な雨でも荷物をスライドドアから投げ込むことができて、なにかと便利だ。

スペーシアギアのオススメグレードは、最上級のハイブリッドXZターボ4WD(192万2800円)だ。200万円近くになってしまうが、XZ系は標準でルーフレールが付くためカーサイドテントを組み合わせやすい。これを付けておけば、雨でもスライドドアを開けっぱなしにしても室内が濡れることがないし、テント下でくつろぐこともできる。キャンプサイトでタープ張るにしても片側をルーフレールに付けるだけで簡単に設営が終わる。

車中泊が可能なのもスペーシアギアの特徴。後席を畳むと多少傾斜はあるがフロアボードが装備されているため、キャンプ用マットを使えば快適に寝ることが可能。オプションで虫よけのバックドアネットが用意されているから、バックドアを開けて大自然の空気を味わいながら快適に車中泊を楽むことができる。

《text:丸山 誠》

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