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ひとりひとり...ユーザーの要望に応じて音創りを叶えてくれるプロショップ!【プロショップ訪問記】マリノサウンド(福井県)

カーオーディオショップ訪問記

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北陸自動車道、敦賀I.Cを降りて西へ約10分のところ福井県敦賀市中央町1-8-12に居するマリノサウンドをご紹介しよう。今回は代表兼インストーラーを務める岩崎さんにオープンの経緯からポリシーまでじっくりと訊いてみた。

岩崎さんは学生のころ父親の影響もあってホームオーディオに夢中になり、大人になってからはクルマへの関心が高まっていったという。のち地元のプロショップでカーオーディオの良音を知り、すぐさま最先端のシステムを愛車に搭載する。当時はカーオーディオのイベントが全国各地で盛んに行われていて、メーカー主催のコンペティションに積極的にエントリー。優勝、上位入賞を獲得する。

さらに満足できる音創りを自らの手で実現したいという思いと、カーオーディオの楽しさを知ってもらうために2017年3月、同店を立ち上げる。オープンから6年を過ぎた今、遠方から来られるお客さんも増え、すべてを一人でこなしているため、向こう3ヶ月予約が入っているという。

お客さんの音創りについて訊いてみると、まずは商品選び、取り付け、そして音調整と3つは必須と力説。たとえばフロントスピーカーの音決めでは取り付けとチューニングで音調/音質が変わるからだ。DSP機能での音調整も大切だが、まずは車内を考察しユニット装着方法や使うアクサセリー(ケーブル類や制振材など)に気を配っている。

取り扱いメーカー選びにとくに拘りはないというが質の高い音源を使ってほしいと願う。インターネットから簡単に入手できるハイレゾ音源など、これを使わない手はない。岩崎さんはソースとオーディオ、そしてクルマに詳しいので心配無用と断言しておこう。

常時試聴可能なBクラスは実験用として製作されたデモカーだが、ハイレゾを十分なクオリティで楽しめるハイエンド構成となっている。音の入り口はアイバッソ・DAP300APEX Tiで、ifi・ZEN DACとARCオーディオのデジタルシグナルプロセッサーPS8 PRO(ロバートゼフ日本限定)という流れでパワーアンプはモスコニ・ZERO 4を2基搭載。フロントスピーカーはモレル・イレイト カーボンプロ63Aをスマートにセット。ミッドバスの能力を引き出すため、ワンオフ仕様のシールド式のエンクロージャーを作製し10.5ℓと大容量を確保。結果、音楽の土台となる中低域再生とミッドレンジとのつながりを改善。DSPの調整では位相とエネルギーバランスを徹底する。関心したのは立ち上がりの速さと消えゆく余韻の美しさ。演奏者が放つ音数がしっかりと聴き取れる。ドアエンクロージャーの威力が功を奏し、ピアノコンチェルトではオーケストラの音場が立体的で奥行きがあり混濁感がなく、じつにスカッと前方ウインドウに舞い上がる。このBクラスのノウハウを蓄積して次のデモカー"GLB"に反映されるという_完成が楽しみだ。

カーオーディオを本格的に始めて30年。オープン7年目に突入と日々、腕を奮う岩崎さん。ハイファイコンペで得た経験と専門店ならではのノウハウを礎に、ひとりひとり...ユーザーの要望に応じたシステムを提案してくれる。純正オーディオに不満、ディスプレイオーディオや既存のシステムの満足できないユーザー、ハイエンドマニアまでまでまさしくワイドレンジで応えてくれるのだ。音創りで迷ったらまずは相談してみほしい。

《text:永松巌》

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