カーオーディオ市場の中で特別な存在感を放つ“名機”を毎回1つずつフィーチャーし、それぞれの魅力と実力を浮き彫りにしている当連載。今回は「フォーカル」の車種専用キット、『PLUG＆PLAY elite（プラグ＆プレイ エリート）』をクローズアップする。
◆ベンツ＆BMW/MINIオーナーに向けて、「ビーウィズ」がスペシャル・プロデュース！
「フォーカル」は、ホームオーディオ愛好家からもカーオーディオフリークからも一目置かれる世界的なスピーカーブランドだ（本拠地はフランス）。だが、今回ここで紹介する『PLUG＆PLAY elite』は、日本で誕生したアイテムだ。「フォーカル」を日本のカーオーディオ市場にディストリビュートしている「ビーウィズ」が企画した。「ビーウィズ」グループが擁する、「ビーウィズ」「フォーカル」「プラグ＆プレイ」、以上3ブランドの共同開発により生み出されている。
なお、この名前を冠した製品は2ラインある。1つが『PLUG＆PLAY elite for Mercedes』で、もう1つが『PLUG＆PLAY elite for BMW/MINI』だ。それぞれその名のとおりに、前者は「メルセデス-ベンツ」専用の、後者は「BMW」と「MINI」専用のスピーカーキットとなっている。
ところで、「メルセデス・ベンツ」と「BMW/MINI」はともに、説明するまでもなく世界的な人気高級車ブランドだ。だが、純正カーオーディオシステムの音に不満が持たれることが少なからずあるようだ。ゆえに世界中のカーオーディオブランドから、交換用の専用スピーカーがさまざまリリースされている。その中にあってこの『PLUG＆PLAY elite』は、決定版というべきモデルに仕上げられている。
◆実績ある実力ライン、『K2パワー』シリーズのモデルを堂々採用！
これが決定版的モデルである理由は、主には2つある。1つは「スピーカーそのものが実力機であること」で、2つ目は「高品質な取り付け部材がコンプリートされていること」だ。
それぞれがどういうことなのかを解説していこう。まずは「スピーカーそのものが実力機であること」について。というのも『PLUG＆PLAY elite』には、「フォーカル」の看板ライン、『K2パワー』シリーズのスピーカーが採用されている。普通、車種専用スピーカーはリーズナブルであることが重んじられる傾向が強く、エントリーグレードないしはそれに準ずるミドルグレードのスピーカーが使われることが多い。対して『PLUG＆PLAY elite』では、ハイエンドスピーカーの入門モデルともいうべき実績あるスピーカーが堂々採用されている。
とはいっても、『K2パワー』シリーズは高嶺の花というような高級モデルではない。少し背伸びをすれば手が届く価格帯にある。で、実力的にはその1グレード上の価格帯のモデルとも渡り合える。つまりコスパに優れた上級スピーカーだ。ゆえに多くの「フォーカル」ファンに愛用されている。
◆取り付けに必要な部材も特別に設計して同梱！
次いで、「高品質な取り付け部材がコンプリートされていること」について説明していこう。カースピーカーはクルマに取り付けて初めてスピーカーとして完成するわけだが、当シリーズにはインストールのための必要部材がほぼ揃えられていて、しかもより完成度高くセットできるように部材のクオリティにもこだわりが注がれている。
例えば、ドアスピーカーを取り付ける際にはいわゆる「インナーバッフル」と呼ばれる土台となるパーツが必要となるが、『PLUG＆PLAY elite』では、特別に専用設計されたものが用意され添えられている。スピーカーユニットと車両側のそれぞれの取り付け穴とジャストフィットするのはもちろん、共振特性も追求されアルミダイキャストにて作られている。耐久性も高い。
また、対応車種に取り付けたときにベストなパフォーマンスを発揮できるように調整された「パッシブクロスオーバーネットワーク」も付属し、さらには純正サブウーファーを活用するためのフィルター、配線ケーブル類、そして「フォーカル」オリジナルの防振材「FOCAL BAMデッドニングシート」もセット。付属部材のみで良好なコンディションにて取り付けられる。
なおラインナップも豊富だ。シンプルなフロント2ウェイセットからセンタースピーカーもセットされたもの、メルセデス・ベンツ用ではさらにリアスピーカーが組み合わされたものもある。
詳しい適応車種情報等は「フォーカル」のHPにて確認してほしい。対応車種のオーナーは、高品位なスペシャル専用スピーカーが「フォーカル」から出ていることを、くれぐれもお忘れなきように。
また「フォーカル」からはこの春、メルセデス-ベンツの右ハンドル車専用のサブウーファーキットも発売されている。メルセデス・ベンツオーナーはそちらのチェックもぜひに。
《text：太田祥三》