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BMW 4シリーズ、「OS8」とカーブド・ディスプレイ搭載へ…今春から欧州で

自動車ニュース

BMWカーブド・ディスプレイ全 10 枚写真をすべて見る

BMWは1月25日、欧州向けの『4 シリーズ』と『M4 クーペ』に今春から、「BMW オペレーティング・システム8 (OS8)」と 「BMWカーブド・ディスプレイ」を搭載すると発表した。

◆新しいBMW iDrive

BMWオペレーティング・システム8には、新世代のディスプレイ、操作部、ソフトウェア、強力なコネクティビティとデジタルプロセッシングを採用する。直観的で多面的な操作によって、乗員と車両の自然な対話を追求し、「BMW iDrive」で制御できるすべての機能について、ドライバーのニーズに沿った調整を行う。

新しいBMW iDriveは、自然言語とタッチ操作による対話型インタラクションに焦点を当てて設計された。その結果をすぐに体験できる機能として、新しいグラフィックデザインによって乗員とのコンタクトを行うべく機能が強化された「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」がある。また、インフォメーションディスプレイとコントロールディスプレイを一体化させ、新しいフルデジタルディスプレイを象徴するユニットとして、ドライバーに向けて湾曲するデザインを採用したBMWカーブド・ディスプレイなどがある。

最新のBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントでは、基礎となるデータや情報の量が増えた。そのため、デジタル・アシスタントがよりインテリジェントになっただけでなく、その内容に応じて積極的に働きかけるようになった。例えば、ドライバーが特定の地点で定期的に窓を開けている場合、パーソナル・アシスタントはその傾向を認識し、地下駐車場の入り口などのGPS座標を「自動で窓を開ける場所」として設定するよう提案するという。

◆2つの大型ディスプレイ

BMWカーブド・ディスプレイは、ステアリングホイールの奥に配置されたインフォメーションディスプレイとBMWのiDrive操作システム用コントロールディスプレイを、ドライバーに向かって湾曲するフレームレスの一枚ガラスに組み込んだ表示ユニットだ。BMWカーブド・ディスプレイは、乗員からは見えないように支持構造で支えられており、コックピットに自立しているように見える。また、反射防止ガラスを使用したディスプレイ技術により、ディスプレイに光が差し込まないようにするためのナセルが不要になり、コックピット周りをすっきりさせている。

「BMWライブ・コックピット・プラス」が標準装備され、フルデジタル化されたディスプレイは、ドライバー正面の12.3インチのインフォメーションディスプレイと、ダッシュボード中央の14.9インチのコントロールディスプレイで構成されている。

最新のコックピットデザインと BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタントの拡張機能により、ボタンとコントローラーの数が削減された。音声とタッチコントロールを採用している。

◆リモートでソフトウェアをアップグレード

BMWオペレーティング・システム8は、車両に搭載されているソフトウェアの更新や機能拡張の方法も最適化する。新たに改善された機能は、車載のSIMカードまたはスマートフォン向けアプリの「My BMW」を通じて、通信を使って車両に転送することができる。その後、顧客がインストールを開始すると、およそ20分以内に終了する。「リモート・ソフトウェア・アップグレード」は無料でインストールされる。

新しいアップグレードが利用できるようになった場合、停車中ならコントロールディスプレイに表示するか、My BMWアプリを通じてドライバーに通知する。また、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントでは、新しいソフトウェアの準備が整ったことを専用のウィジェットでドライバーに知らせることができる。

もう一つの新機能は、インストールプロセスを予約するというもの。そのためには、あらかじめ指示に従って車両を安全な場所に駐車する。その後、例えば夜間など、事前に設定しておいた時間になると、自動的にインストールが行われる、としている。

《text:森脇稔》

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