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【メルセデスベンツ EQE】ブランド初のミドルセダン、価格は1248万円より

自動車ニュース

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メルセデス・ベンツ日本は9月29日、EVブランド「EQ」初のミドルサイズセダン『EQE』を発表し、予約受注を開始した。納車は11月頃を予定している。

EQEは、EQモデルとして初となる3ボックスタイプのミドルサイズセダン。『Eクラス』のEVバージョンといった位置づけとなり、空力に優れたエクステリアデザインや高効率なパワートレインがもたらす環境性能と、トランクを備えるなど優れた実用性を兼ね備えている。また、EVならではの低重心と、EQSに比べホイールベースが短いことにより、操縦性も優れている。

価格はEQE 350+(リア駆動)が1248万円、メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+(4WD)が1922万円。

◆大容量バッテリー搭載で航続距離624kmを達成

EQS 450+は電動パワートレイン「eATS」をリアアクスルに搭載し、最高出力292psを発生。90.6kWhの大容量リチウムイオンバッテリーとの組み合わせにより航続距離624kmを実現する。EQE 53 4MATIC+はフロントとリアにeATSを備え、最高出力は625psを発生する。トルクシフト機能により、常に効率的かつ最適化な駆動トルクを提供。航続可能距離は526kmとなっている。

EQEでは、アクセルペダルを戻した際やブレーキペダルを踏んだ際に、高電圧バッテリーの充電を行う。また、ステアリングホイールのシフトパドルを使って、回生ブレーキによる減速度を3段階で設定できるほか、コースティング機能も選択できる。

充電は6.0kWまでの交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応。10%から80%までの充電時間は急速充電の50kWタイプで105分、150kWタイプで49分。また日本仕様は双方向充電(V2H/V2L)が可能。太陽光発電システムで発電した電気の貯蔵装置となるほか、停電した際の予備電源としても利用できる。

◆継ぎ目の少ないシームレスデザイン

エクステリアデザインは、「ワン・ボウ」(弓)ラインのほか、キャブフォワードデザインを取り入れたスポーティなデザインが特長。EQSよりもホイールベースが短く、ボディサイドが絞り込まれている。ゆったりとした面の構成、継ぎ目の少なさ、そしてシームレスデザインといった「センシュアルピュリティ(官能的純粋)」の思想が反映されている。

フロントフェイスは「ブラックパネル」ユニットに統合されている。ここには、超音波センサー、カメラ、レーダーセンサーなどが組み込まれているが、それらが表から見えることはなく、クリーンで独特の存在感を放っている。「ワン・ボウ」(弓)シルエットのサイドビューとクーペのようなサッシュレスドア、高い位置をアーチ状に走るベルトラインがEQE独自のデザイン要素となっている。

◆ダッシュボード全面に広がるMBUXハイパースクリーンをオプション設定

EQE 53にオプション設定の「MBUXハイパースクリーン」は、左右Aピラーの間にあるダッシュボードをほぼ埋め尽くす、大型の曲線的なスクリーンユニットだ。コックピットディスプレイ(12.3インチ)、有機ELメディアディスプレイ(17.7インチ)、有機ELフロントディスプレイ(助手席・12.3インチ)で構成。3つのディスプレイを1枚のガラスで覆うことで、幅141cmにわたる広大なスクリーンとしている。

EQE 350+には、シンプルなデザインながら造形美にこだわったシートを採用。サイドサポートのラップアラウンド形状が乗員の身体を支えるとともに、シートの中央部とのコントラストによる立体感を生み出している。また、オプションのAMGラインパッケージではスリムな一体型のスポーツシートが標準となる。

コックピットの機能と操作は基本的にSクラスと同様だが、EVならではのアレンジを各部に施している。グラフィックはすべてブルーのカラーテーマでデザインし、2つの円形メーターを映し出すクラシックなスタイルを採用している。

《text:纐纈敏也@DAYS》

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