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実力ブランドの最新鋭機『モレル・イレイト カーボン』の魅力とは?[カーオーディオ 名機の系譜]第2回

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モレル・イレイト カーボン プロ 62A全 10 枚写真をすべて見る

毎回、名機と認められているカーオーディオユニットを1つピックアップし、その名機たるゆえんを明らかにしようと試みている当連載。今回は、イスラエル発の有名スピーカーブランド「モレル」の最新ライン、『イレイト カーボン』の魅力に迫る。

◆ラインナップの多彩さは当代随一!

「モレル」は、メイヤ・モルデハイ氏により1975年に設立された歴史あるスピーカーブランドだ。なお、ラインナップの幅広さと充実振りは当代随一と言って良い。ホーム用、カー用ともに、トップエンド機からエントリーモデルに至るまで多彩だ。カー用のスピーカーのライン数は現在「17」を数える(単品のみのシリーズとサブウーファーのみのシリーズを除く)。

ちなみに、カー用スピーカーのトップエンドラインは、『スプリーモ』だ。当シリーズは、2つの2ウェイコンポーネントキットと、ツイーターの単体(ペア)、以上計3モデルで構成されている。ちなみに2つのキットの違いはパッシブクロスオーバーネットワークを含むか否かで、パッシブを含む2ウェイコンポーネントキットの『スプリーモ 602』の税抜価格は80万円となっている。押しも押されもしない最高級スピーカーの1つとして、多くのカーオーディオ愛好家に使われている。

さて、今回フィーチャーする『イレイト カーボン』は、同社の新3rdラインとして2020年に登場した。なお当ラインは2シリーズで構成されている。1つが『イレイト カーボン プロ』で、もう1つが『イレイト カーボン』だ。

◆単品ユニット(ペア)が充実し、さまざまな使い方が可能!

では、各シリーズに属する製品の顔ぶれを紹介していこう。まず『イレイト カーボン プロ』は、2つのコンポーネントキットと1つのツイーター(ペア)の3アイテムで構成されている。各機の名称と価格は以下のとおりだ。3ウェイキットが『イレイト カーボン プロ 63A』(税抜価格:50万円)、2ウェイキットが『イレイト カーボン プロ 62A』(税抜価格:35万円)、そしてツイーターが『イレイト カーボン アルト』(税抜価格:15万8000円)だ。なお2つのコンポーネントキットはともにパッシブクロスオーバーネットワークを付属していない。つまり製品名に付く「A」は「アクティブ」の「A」だ。

一方、『イレイト カーボン』の方は、やはりコンポーネントキットは2種類あるが、ともに2ウェイだ。で、2つの違いはパッシブが付くか付かないかで、それらの名称と価格は以下のとおり。『イレイト カーボン 62』(税抜価格:37万円)、『イレイト カーボン 62A』(税抜価格:30万円)、なお前者がパッシブ付きだ。

ところで『イレイト カーボン』の方は、3ウェイコンポーネントキットがないかわりに、単品モデルが充実している。28mmツイーター、8.9cmミッドレンジ、13cmスピーカー、16.5cmスピーカー、22.5cmサブウーファー、そして2ウェイパッシブと3ウェイパッシブがある。なので実際は3ウェイも組めるし、その他さまざまな使い方が可能だ。

◆シリーズ内にツイーターが2機種存在。音と取り付け性を鑑みて、好みに合う方を選択!

続いて2シリーズ間での差異点を説明しよう。結論から入ると実は、ツイーターが異なっているだけだ。両シリーズのツイーターはともに振動板サイズは1.1インチと同一ながら、『プロ』のツイーターは筐体が少々大きく、『プロ』でない方のツイーターは筐体がコンパクトでマウントも付属する。つまり後者の方がインストール性が高い。ただし音質性能的には価格が上がる分『プロ』の方が一枚上手だ。より質感の高いサウンドが聴ける。

そして、それ以外は共通だ。要するに2シリーズをとおしてツイーターが2機種あり、上級ツイーターそのものとそれを含む2ウェイキットと3ウェイキットが“プロ シリーズ”と位置付けられている、というわけだ。

ちなみに、ツイーター以外のスピーカーユニットの振動板には、その名のとおりカーボン素材が使われている。ただし、もう1つ名称に“カーボン”と付く『ヴィルタス ナノ カーボン』の振動板とは別物だ。当シリーズのそれは新開発されている。結果、より高解像度でリアルなサウンドの再現が可能となっている。

かくして当シリーズの各モデルは、発売以来多くのカーオーディオ愛好家に使われている。マニアが集まるサウンドコンテストの会場でも搭載車両を目にする機会が増えてきた。つまり、性能は確かだ。良質なハイエンドスピーカーを探しているのなら、「モレル」の『イレイト カーボン』のチェックもお忘れなく。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《text:太田祥三》

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