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総合的な確認が大切!「サウンドチューニング」実践講座 Part3 クロスオーバー編 その17

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「クロスオーバー」の設定画面の一例(フォーカル・FSP-8)。全 4 枚写真をすべて見る

現代カーオーディオでは、サウンドチューニング機能が駆使される。なおその操作はプロに任せた方が確実だが、それと並行して自分でもトライしてみるとカーオーディオライフがより一層充実する。当連載ではそれを推奨し、音調整機能の扱い方をレクチャーしている。

今回は、「クロスオーバー」調整のまとめをお届けする。最初にこれまで説明してきた手順を簡単におさらいしておこう。

フロント2ウェイスピーカーにおいての「クロスオーバー」設定では、まずツイーターの能力を見極めることが肝要となり、そうしてツイーターの「カットオフ周波数」を決めたら、一旦その他の項目は音を確認しながら“仮”で設定する。その後「スロープ」をいろいろと試しながら「位相切り替えスイッチ」を操作して「位相」を合わせる。

ここまでが前回までに説明した内容だ。そうして「位相」が合い「スロープ」が定まったら、いよいよ仕上げに入ろう。ミッドウーファーの「カットオフ周波数」の設定に戻り、「クロスポイント」付近の音が厚くなりすぎていたり薄くなりすぎていないかを確認しながら最終的な値を探っていけばOKだ。

なお「クロスオーバー」設定では、各スピーカーユニットごとの音量設定も行える。この設定も実は、相当に重要だ。カーオーディオでは各スピーカーの装着位置がばらばらだ。さらには、リスニングポジションが左右のどちらかに片寄っている。ゆえに、リスナーと各スピーカーとの位置がユニットごとで異なる。結果、音量もスピーカーごとで変化する。それを揃えることが、サウンドチューニングにおいての1つのキモとなってくる。

ちなみに、「イコライザー」を操作すると各スピーカーの音量バランスにも影響が出ることがある。さらには「タイムアライメント」を設定すると「位相」に影響が出ることがある。

このようにサウンドチューンングでは、各機能が他の機能の設定にも微妙に影響を与えがちだ。なので各機能を操作した後には、別の機能の設定が影響を受けていないかを確認した方が良い。

つまりサウンドチューニングは、総合的にまとめていく必要がある。このこともぜひ、頭に入れておいていただきたい。

今回は以上だ。次回からは「タイムアライメント」の設定方法の解説を始める。乞うご期待。

《text:太田祥三》

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