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実はお手軽!?補強パーツの効果的使い方。意外や効きすぎることもある難しいチューニングでもある!~カスタムHOW TO~

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リーズナブルにデメリットもなく、うるさくなることもなくチューニングできる補強パーツ。どんな使い方が効果的なのか、実は弊害が出ることもあるボディ補強の世界を解説。

たったこれだけ?ネジで留めるだけで効果を体感できる

手軽なチューンであり、装着したり外したりが自分でもできると人気なのが補強パーツ。タワーバーを筆頭にチューニングの入門的なパーツであり、その効果もしっかりと感じられる。しかも、運転している本人にはわかりやすいが、マフラー交換のようにうるさくなったりもしない。家族にもバレにくいと、こっそりクルマをいじっているお父さんの強い味方でもある。

実はお手軽!?補強パーツの効果的使い方。意外や効きすぎることもある難しいチューニングでもある!~カスタムHOW TO~

ボディがねじれることを抑えることで、よりしっかりとしたボディ剛性を感じることができる。とくに効果が大きいのはハッチバック車の開口部に入れる「ピラーバー」と呼ばれるもの。左右にねじれやすい開口部を押さえるので、体感しやすい。もっとも一般的な補強パーツのフロントタワーバーも体感しやすい。左右のストラット上部をつなぐことで、ステアリング操作にしっかり感が得られる。

実はお手軽!?補強パーツの効果的使い方。意外や効きすぎることもある難しいチューニングでもある!~カスタムHOW TO~

こうした見える部分も補強ももちろんだが、実はオススメなのがフロア下への補強パーツ。サスペンションが取り付けられているサブフレームとボディをつないだり、サブフレーム自体を強化する補強パーツだ。サスペンション取付部の剛性が上がることでサスの動きがよくなり、大きくフィーリングが良くなることがある。ステアリングラックの補強も効果的。ステアリング操作によって、ラックごと動いていたのが固定されることで、ステアリングフィールに正確性が生まれる。

実はお手軽!?補強パーツの効果的使い方。意外や効きすぎることもある難しいチューニングでもある!~カスタムHOW TO~

86/BRZではステアリングラックがサブフレームに取り付けられているが、BRZの特別仕様車「tS」では、ボルトを締め込んで固定する方式から、貫通ボルトとナットでの固定に変更されている。突き抜けたボルトにナットを掛けて締め込むので、締結剛性は大幅に高まる。ステアリング操作の正確性も高められる。自動車メーカーでさえ、ステアリングラック取り付け部の剛性アップチューンを行っているのだ。

なので、同じように貫通ボルトで固定し、さらにステアリングラックをサブフレームに固定するステーを追加すれば、大幅にボディとの一体感を高めることが可能だ。

ネジ留めの補強なんて効かないという意見もあるが、自動車メーカーも認める効果があるのは確かなのだ。そこで気をつけたいのは、たくさん付ければ良いものでもないということ。たくさん補強パーツを付けるほどに効果はある。しかし、クルマはボディのしなりも利用して走っている。そのしなりが全体的に減少すればいいかもしれないが、補強によって部分的に高められると、逆に乗りにくいクルマになってしまうこともある。

実際、同じ車種同士のワンメイクレースでは、セッティングによってタワーバーを外すことがある。とくにグリップの低い雨の日は、タワーバーを外したほうが左右のボディがねじれ、それによって絶妙にしなるのでタイヤに掛かる負荷が減って、グリップを失いにくく曲がりやすくなることがある。逆に言えば、タワーバーの装着だけでもタイヤに掛かる負荷が変わるほどの変化があるのだ。

なので、補強パーツは付けれるほど良くなる!! という先入観を持たずに、どう変わるかをフラットな気持ちで乗ってみて味わってもらいたい。それによってこっちは外してみるとか、こっちを付けてみる、といった具合に試してみてどう変わるかをセットしていく。自分専用セッティングを施すのもオススメの楽しみ方なのだ。

そんな高度なことは、、、という人にオススメなのは、あえてフロアまわりの補強をメインにして、タワーバーやピラーバーなど、車体上部の補強は後回しにする作戦。フロアまわりの補強はサスペンションの動きを良くしたり、ステアリングの正確性を高めるのに効果が高い。そして、あえて車体上部は補強しないことで、わざとしなる場所を残しておいて、クルマはしなやかに曲がるようにする。こうしたセットに持っていきやすいので、まずはフロア補強からがオススメなのだ。

ほかにもシートレールまわりの補強も、意外と感じやすい。シートの取り付け剛性がここまでフィーリングに関わっていたとは!? と思うほど効果があるのだ。

ちなみに50プリウスでは、運転席側のシートレールが取り付けられている部材のみ、スポット溶接に加えてパネルボンドで固定されている。テストした結果、そこにパネルボンドを流すことでハンドリングがよくなったのが確認できたのだという。意外とシートレール補強も効果が高いのだ。

《text:加茂 新》

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