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必見!空気圧調整だけで走りがこんなに変わる!エアセッティングの奥深さ~カスタムHOW TO~

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タイヤの空気圧はハンドリングにも乗り心地にも極めて深く関わる超重要部位。しかも、その調整は無料という最高のセッティングパーツ。インチアップやサイズ変更時にはとくに空気圧に気を配ってもらいたい。

タイヤの空気圧は超重要。空気圧が足りないと、ブヨブヨになったタイヤが走行中に波打ってしまい、バーストしてしまう。スタンディングウェーブ現象と呼ばれるもので、高速道路でよく見られるトラブルだ。そういったものを防ぐためにも空気圧は頻繁にチェックしてもらいたいが、それだけではないもっとさまざまな調整ができるのが空気圧なのだ。

まずは車両の指定値からどう変化するかを把握

必見!空気圧調整だけで走りがこんなに変わる!エアセッティングの奥深さ~カスタムHOW TO~

空気圧はまずクルマごとの指定値がドアを開けたところなどに記されているので、それに合わせる。その時は冷間時といって、タイヤが冷えているときに合わせる。逆に温間時という数値もあり、こちらはタイヤが温まっている状態の空気圧。夏場に高速道路でも走ろうものなら、タイヤは触れないほどに温まり、空気圧は0.2~0.4kg/cm2ほど高まる。この状態で指定値に合わせると、タイヤが冷えたときに空気圧が下がりすぎてしまうので、必ずタイヤが冷えているときに合わせる。

そこから先はセッティングの世界。例えば、フロントだけ空気圧を0.2kg/cm2ほど高めてみる。ステアリングレスポンスがよくなって、クルマが機敏に動くようになる。逆にリアタイヤだけ空気圧を少し高めてみると、乗り心地が少し硬めに感じるかもしれないが、フワフワしている車種ならむしろシャッキリ感が出て、快適になることもある。

車両ごとの指定値は2.0~2.4kg/cm2のことが多いが、ここから2割くらいまでの増量であれば問題ないので、セッティングツールとして活用してもらいたい。注意点としては指定値よりも下げる方向のセッティングは、スタンディングウェーブ現象を招くこともあるので、基本的にはナシだ。

そもそもそのエアゲージは合っているのか問題

空気圧セッティングで楽しむときに気をつけたいのがエアゲージによる誤差。「そんなにシビアにならなくても……」と思われるが、エアゲージはプラス・マイナス10%で公差内としているものが多い。2.0kg/cm2入れたときに、1.8~2.2kg/cm2まで表示されるエアゲージがあって、それでも壊れていないということなのだ。

なので、まずはマイエアゲージを手に入れるところから始めたい。そして、自分のエアゲージがどれくらい誤差があるのかを、信頼性の高いエアゲージ測った数値と比べて、把握しておきたい。できればタイヤショップなど、プロにきちんとしたエアゲージで空気圧調整をしてもらい、自分のエアゲージでも測ってみて、その差を比べるのだ。

高級なエアゲージだと1~2万円することもあるが、基本的にはやはり高いものは精度が高い。しかし、安いものでも曖昧というわけではないので、安くてもいいので同じもので測ることが大切。マイエアゲージを買うほどでも、というならいつも同じガソリンスタンドの同じ機械で入れるとか、同じゲージで測るようにすれば再現性が高くなる。経験的にだが、ガソリンスタンドの丸いタンクを持ち運ぶタイプの空気入れの数値はかなり曖昧で、だいたい実測よりも低く示されることが多い気がするが……。

インチアップ、サイズ変更時はどうするか

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タイヤサイズがノーマルならクルマの指定値でいいが、インチアップしたときなどどうするのかは悩みどころ。基本的にはインチアップ=扁平率は下がる傾向。そうなるとサイドウォールは薄くなり、タイヤのエアクッションの割合も少なくなるので、基本的には空気圧は上げる方向だ。

どれくらい上げるかは、そのサイズにもよるのでなんとも言えないが、標準値の10~20%ほどは上げてもいいのではないだろうか。扁平サイズになるほど、空気圧が下がるとリム落ちの危険性も高まる。

また、その空気圧の変化にも気を配りたい。インチアップするとエアボリューム自体は減る傾向にある。もとの空気の量が減ると、温度が上がると空気圧も高まりやすい。温度が下がると空気圧が下がりやすくなる。温度に対しての変化が大きくなるのだ。

それを嫌うためにF1ではスポーク中まで切削して空気が入るようにして、走行中の空気圧変化を少なくしているほどなのだ。そのため、インチアップすると、空気圧によりシビアに反応するのようになるので、とくに寒い時期は予想以上に空気圧が下がることもある。やや高めの空気圧でリム落ちしない、安全なドライブを楽しんでもらいたい。

《text:加茂 新》

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