スバルは9月10日、新型『WRX』を米国市場において世界初公開した。 初代WRXは『インプレッサWRX』として1992年に日本で発売された。WRXは、高出力パワーユニットを核とするシンメトリカルAWDシステムを搭載した、スバルのAWDスポーツパフォーマンスを象徴するモデルとされる。
WRX STi VersionをベースにスバルはWRC(世界ラリー選手権)に参戦し、1995~97年と3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
インプレッサは2000年にフルモデルチェンジ、このときWRXは4ドアのみの設定となった。モデル末期、2006年の一部改良では5ドア・スポーツワゴンの設定が復帰する。そして2007年のフルモデルチェンジでWRXは、5ドアの「WRX STI」のみとなる。さらにインプレッサは2011年、4代目にフルモデルチェンジするが、WRX STIは前の世代の販売が継続され、4ドアにも設定された。
2013年、WRXはインプレッサから分離し、WRXの車名で独立した車種となる。新型WRXの開発においては、歴代WRXが追求してきた、スポーツセダンとしての「絶対的な速さ」と「クルマを操ることの愉しさ」をさらに高次元で両立することをめざし、「Pure Power in Your Control」という商品コンセプトが設定された。ボディは4ドア。
発表された新型はWRXとして2代目となる。米国市場では2022年に販売開始予定、日本市場導入の予定はまだ公表されていない。
《text:高木啓》