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BMW 4シリーズ グランクーペ 新型に「M440i」、3.0直6ターボは374馬力

自動車ニュース

BMW 4シリーズ・グランクーペ 新型の「M440i xDrive」全 20 枚写真をすべて見る

BMWは6月9日、欧州向けの新型『4シリーズグランクーペ』(BMW 4 Series Gran Coupe)に、高性能グレードの「M440i xDrive」を設定すると発表した。

0~100km/h加速は4.7秒

新型には、クラストップレベルのドライビングダイナミクスを追求した最上位グレードとして、M440i xDriveが設定された。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、Mパフォーマンスオートモビルによる専用チューンが施される。その結果、欧州仕様の場合、最大出力374hp/5500~6500rpm、最大トルク51kgm/1900~5000rpmを獲得する。

トランスミッションは8速AT「ステップトロニックスポーツ」で、駆動方式は4WDの「xDrive」だ。M440i xDriveは、0~100km/h加速を4.7秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。

「Mスポーツブレーキ」や245/45R18サイズのタイヤを備えた18インチMアルミホイールも装備される。市街地走行からサーキットに至るまで、直感的なブレーキ操作に応え、卓越したブレーキパフォーマンスを発揮する、と自負する。このシステムは短いペダルストロークと明確なプレッシャーポイントが特長のスポーティなセットアップが施された。ブレーキング時の熱に対する耐性が高く、高い制動能力を実現するという。

さらにM スポーツブレーキには、よりダイレクトなブレーキレシオと分離型油圧回路で設計されたフロント4 ピストン式固定キャリパー、リアシングルピストン式フローティングキャリパーを装備している。

48Vマイルドハイブリッドは電動オーバーブースト機能付き

また、この3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンには、48Vのマイルドハイブリッドが導入された。エンジンの負荷を軽減し、出力を向上させるのに役立つという。

強力な48Vスタータージェネレーターとバッテリー(二次電池)を搭載することにより、ブレーキ時に回生したエネルギーを、電力としてバッテリーに蓄える。48Vスタータージェネレーターは、11hpの追加パワーを発生する。この電力が、加速時などにエンジンをアシストする駆動力を生み出す。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。 一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

また、48Vスタータージェネレーターは、エンジンの自動停止と再始動が行える。少ない振動でエンジンを停止し、よりスムーズに再始動できるというメリットがあるという。これにより、ドライブトレインからエンジンを切り離すことなく、高速道路を走行する場合など、低負荷時にコースト(惰性走行)モードでエンジンを完全に停止することができる。

Mスポーツディファレンシャル

サスペンションは、フロントがダブルジョイントのスプリングストラット、リアが5リンクだ。ダンパーは、無段階可変式ダンパーの硬さをスプリングストロークに応じて、プログレッシブに調整する。

「Mスポーツディファレンシャル」は、リアディファレンシャルに一体化された電子制御式の無段階可変ロック機能を採用し、トラクションとコーナリング性能を向上させる。さらに、アクティブディファレンシャルロック機能が、走行安定性と俊敏性を高める効果を発揮する。

また、DSC (ダイナミックスタビリティコントロール)システムを通じて、コーナリング中の内側と外側のリアホイールの差動を制限することにより、あらゆる走行状況において、駆動力の伝達を最適化するという。電気モーターによって生成される差動ロック機能により、最大1500Nmの駆動トルクを、回転が速い方のホイールから回転が遅い方のホイールへと移動させることができる。

例えば、高速でカーブを走行する場合、アンダーステア傾向が生じる場合がある。そのために、グリップを失って空転ぎみになっているカーブ内側のホイールの路面に伝えることのできない駆動力を、ブレーキを作動させて無力化させるのではなく、意図的にカーブ外側のホイールに配分する。そうすることで、車両はダイナミックにカーブに進入し、駆動トルクをスポーティな走りのために利用できる、としている。

《text:森脇稔》

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