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【メルセデスベンツ Eクラスカブリオレ 新型試乗】欧州が、ちょっと羨ましく感じた…渡辺陽一郎

自動車試乗記

メルセデスベンツ Eクラスカブリオレ(E300カブリオレ スポーツ)全 13 枚写真をすべて見る

輸入車ならではの選択肢

日本車にはさまざまなカテゴリーがあり、幅広いニーズに対応しているが、オープンモデルは少数派だ。特に後席を備えた4人乗りのカブリオレは、現行モデルでは用意されない。

その意味でメルセデスベンツ『Eクラス』のカブリオレは、輸入車ならではの選択肢だ。オープンモデルでありながら、全長は4845mm、全幅も1860mmだから、居住空間に余裕がある。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には、握りコブシ1つ半の余裕を確保した。


Eクラスセダンに比べると後席は狭いが、乗員の足が前席の下に収まりやすく、4名乗車の実用性を備える。さすがに大人4名で乗るユーザーは少ないと思うが、後席にチャイルドシートを装着して、親子3~4名でオープンドライブを楽しめるのは幸せだ。

ソフトトップの快適性も高い


試乗車は直列4気筒2リットルターボを搭載する「E300カブリオレ スポーツ」で、動力性能には十分な余裕があった。路面の荒れた場所では、フロントピラー(柱)が若干震えたが、気になるほどではない。

ソフトトップは厚手で、閉めた時の快適性も高い。雨天の晩には、しっとりと濡れたソフトトップが街灯に照らされて鈍く輝き、独特の情緒を醸し出す。Eクラスカブリオレのようなクルマを選べる欧州が、ちょっと羨ましく感じた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《text:渡辺陽一郎》

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